エミー賞で「SHOGUN 将軍」が歴史的勝利!日本人俳優初の主演男優賞&主演女優賞など、史上最多18部門を総なめ
“テレビ界のアカデミー賞”とも言われる第76回プライムタイム・エミー賞の授賞式が現地時間9月15日に行われ、真田広之が主演とプロデューサーを務めた「SHOGUN 将軍」(ディズニープラス「スター」にて全10話独占配信中)が作品賞や主演男優賞、主演女優賞など主要部門を総なめ。エミー賞の歴史上最多となる18部門を受賞する快挙を成し遂げた。 【写真を見る】自らプロデューサーも務めた真田広之が感無量のスピーチ「私たちは全員で奇跡を作ることができました」 ジェームズ・クラベルの歴史小説「将軍」を原作にした本作。戦国最強の武将である虎永(真田)に敵の包囲網が迫るなか、彼の領地に英国人航海士のジョン・ブラックソーン(後の按針/コズモ・ジャーヴィス)が漂着。虎永は語学に堪能でキリスト教を信仰する戸田鞠子(アンナ・サワイ)に通訳を命じ、按針を利用して窮地を脱する。やがて按針から世界を見聞きし、幾度も命を救われることで侍の地位を取り立てる虎永だったが、五代老の脅威が迫り絶体絶命へと追い詰められることに。 本年度のエミー賞ドラマシリーズ部門において、主要部門を含む23部門25ノミネートを獲得していた「SHOGUN 将軍」。主要部門の授賞式に先立って発表された、製作・技術に携わった人々に贈られる「クリエイティブ・アーツ・エミー賞」では、撮影賞、編集賞、ゲスト男優賞(ネスター・カルボネル)、キャスティング賞、プロダクションデザイン賞、音響編集賞、音響賞、視覚効果賞、スタント・パフォーマンス賞、メインタイトルデザイン賞、メイクアップ賞(歴史劇&ファンタジー)、衣装デザイン賞、ヘアースタイリング賞、プロステティックメイクアップ賞の14冠を獲得。 その時点でテレビ番組の単一シーズンにおける史上最多受賞記録を塗り替えていたが、今回行われた主要部門の授賞式でその記録を更新。作品賞をはじめ、真田が主演男優賞に、アンナ・サワイが主演女優賞に輝き、さらに監督賞を加えた計4冠を追加し、堂々18冠を達成し、エミー賞の歴史にその名を刻んだ。また、真田もアンナ・サワイも日本人俳優として史上初の同賞受賞であり、技術部門を含めると計9名の日本人俳優・スタッフが本作で受賞を果たしたことになる。 今年2月に全世界配信が開始されるや6日間で全世界900万再生を記録し、国境を超えて社会現象となるほど大きな反響を獲得した本作。すでにシーズン2とシーズン3の製作も決定しており、今後もエミー賞をはじめ世界中から注目を集めること間違いなしだ。 ■<コメント> ●真田広之(プロデューサー/吉井虎永役) ・主演男優賞受賞時のコメント 「この場に立てる事を誇りに思います。奇跡です。FX、ディズニー、Hulu、ありがとう。クルーとキャストの皆様、『SHOGUN 将軍』に関わってくれた皆様、最後まで私を信じて、サポートしてくれてありがとう。本作は東と西が(壁を越えて)出会う夢のプロジェクトでした。とても難しいプロジェクトでしたが、全員が一致団結しました。私たちは全員で奇跡を作ることができました。そして我々は共により良い未来を作ることができます。本当にありがとう!」 ・作品賞受賞時のコメント 「これまで時代劇を継承して支えてきてくださったすべての方々そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り国境を越えました」 ・受賞後のコメント 「このたびのエミー賞受賞、大変光栄です。『SHOGUN 将軍』のスタッフ・キャストと分かち合いたいと思います。また、子役の頃からお世話になったすべての方々、そして支えていただいたファンの皆さんに、あらためて感謝いたします。これを励みに、今後も俳優として新たな挑戦を模索しながら、日本のすばらしい題材や才能を世界に発信して参りたいと思います。ありがとうございました」 ●アンナ・サワイ(鞠子役) ・主演女優賞受賞時のコメント 「名前が呼ばれる前から泣いてしまっていました。テレビジョン・アカデミーの皆様、すばらしい賞をありがとうございます。すばらしい候補者の皆さん、ありがとうございます。私は皆さんを観て育ちました。FXのチームもありがとうございます。ジャスティン(・マークス)とレイチェル(・コンドウ)、私を信じて、すばらしい役をくれてありがとう。 クルーとキャストのひとりひとりの皆さん、そして真田さん、彼は私のような俳優ににドアを開いて、チャンスを与えてくれました。コズモ(・ジャーヴィス)、あなたは私が知る最も正直で誠実で恐れ知らずな俳優です。あなたのおかげで私は120%の力を出すことができました。いままで支えてくれたお母さんありがとう。あなたのおかげで私は鞠子を演じて、いまここにいることができました。この受賞はすべての女性のためのものです」 文/久保田 和馬