レアル・マドリード、34歳まで“ワン・クラブ・マン”貫いたナチョが退団を決意した模様…バイエルン戦交代が“最後のひと押し”に | ラ・リーガ
スペイン『マルカ』は、DFナチョ・フェルナンデス(34)が今季限りでのレアル・マドリード退団を決断したと報じた。 レアル・マドリードの下部組織出身で、同クラブ一筋でプレーしてきたナチョ。昨季にも出場機会への不満から退団を考えながら、結局は残留を果たした同選手は、今季こそクラブを退団することを決断したようだ。スペイン代表DFは金銭的に好条件のオファーを断り、アメリカのメジャー・リーグ・サッカー(MLS)移籍を決めているという。 昨季限りで退団したFWカリム・ベンゼマからレアル・マドリードのキャプテンマークを譲り受けたナチョだが、『マルカ』曰く来季も同クラブでプレーし続ける理由を最後まで見つけられなかったようだ。 レアル・マドリードは今季序盤にDFエデル・ミリトンが前十字靭帯断裂の重傷を負ったが、ナチョはDFアントニオ・リュディガーとDFダヴィド・アラバの壁に阻まれて多くの出場機会を得られず。アラバも前十字靭帯断裂で離脱した後には出番が増えたものの、MFオーレリアン・チュアメニがリュディガーとセンターバックでコンビを組むことも多かった。ナチョの頭にあり続けた今季限りでの退団という考えは一向に変わることなく、そしてチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグ、アウェーでのバイエルン・ミュンヘン戦(2-2)で、好プレーを見せていたにもかかわらず後半途中で交代を命じられたことが“最後のひと押し”になったという。 また、ナチョのMLS移籍という選択は、年俸額など金銭で決められたものではない模様。『マルカ』によれば、金銭だけの問題であればもうすでにサウジアラビアに移籍していた可能性があったとのこと。加えて昨夏には、インテルがナチョの獲得に躍起になっていたようだ。 なおレアル・マドリードは今季、36回目のラ・リーガ優勝をほぼ手中に収めており、さらに16回目のチャンピオンズリーグ優勝を果たす可能性も残されている。報道通りナチョが今季限りでクラブを離れるとして、主将としてあと何回トロフィーを掲げることになるのだろうか。