特別展「眷属」が来場1万人突破 埼玉の夫妻に記念品 仏に従う「名脇役」の名品ずらり、魅力堪能
京都市下京区の龍谷大龍谷ミュージアムで開催中の特別展「眷属(けんぞく)」(京都新聞など主催)の来場者が1日、1万人を突破した。1万人目は埼玉県所沢市から来た柴崎善博さん(77)、法子さん(72)夫妻で、安藤徹館長から記念品の図録やオリジナルのグッズを受け取った。 【地図】バス運転士が同僚を無賃乗車させる問題が起きた京都市 毎年この時期は、京都や奈良でミュージアム巡りを楽しんでいるという柴崎さん夫妻。旅行中に特別展を知り、「眷属ってどんな展示なんだろう」(善博さん)と興味を持ったという。法子さんは「ほかのミュージアムで『何人突破』というのは見たことがあったが、まさか自分たちとは」と驚いていた。 眷属とは、仏教美術で中央の仏などに付き従い、信者に利益を与える存在を言う。普段は注目を集めることが少ない「脇役」だが、不動明王に仕える「八大童子像」(金剛峯寺所蔵)は国宝で、名品も多い。会場には八大童子像のうち「指徳(しとく)童子立像」が展示されるほか、絵画や彫刻約100点が並ぶ。24日まで。有料。5、11、18日は休館。