【ホラー漫画】「顔だけ俺のほうに…」ある小屋で毎夜聞こえるドォンという音の正体とは?“ほん怖”脚本家が紡ぐリアルホラーが話題の「丑三つ時、コワい話はこのBarで」作者に話を聞いた
「怖かったら一杯無料」を謳い文句に、実話ホラーを語ってくれる客を待つ、スナック店主兼シナリオライターのエミ。霊感ゼロながらも、なぜか彼女の元には続々とコワイ話が集まってくる…。そんな珠玉の“コワイ話”を1話完結で展開していく漫画「丑三つ時、コワい話はこのBarで」。そこにつづられているストーリーは、実際に起きた体験エピソードがもとになっているというから驚きだ。 【本編】第2話「何度も何度も、落ちて来る」を最初から 今回は、第2話「何度も何度も、落ちて来る」の前編を紹介するとともに、原作者の穂科エミさん、漫画を担当している近原さんのお2人に話を伺った。 ある日、エミの店に訪れたのは、警備の仕事を始めたという男性。勤めて以来、気力がなくなり肩も重いと言う彼は、仕事中に起こったある不気味な出来事について語り始めた。警備中に「ドンッ」という音がして駆けつけると、そこに居たのは…!? ■原作者・穂科エミさん&漫画担当・近原さんインタビュー 漫画「丑三つ時、コワい話はこのBarで」の原作者であり、フジテレビ「ほんとにあった怖い話」や「呪怨 THE LIVE」の脚本家でもある穂科さんと、本作の漫画を手掛ける近原さんに話を聞いた。 ――(穂科さんが「毎日が発見ネット」で連載していた「今宵もリアルホラーで乾杯」を原作として)「丑三つ時、コワい話はこのBarで」が漫画化されると聞いたとき、また実際に完成した漫画を読まれたとき、どのように思われましたか? 【穂科】正直驚きました。漫画になるという想像がつかなかったのですが、自分が見て聞いて書いてきたお話がそのまま可視化されていることにとても喜びを感じましたし、書きながら頭の中で浮かんでいた画がそのまま描かれていて驚きました。アングルなどが思っていたままだったので、同じ感覚の方なのかなと思いました! ――近原さんは、「丑三つ時、コワい話はこのBarで」の漫画化のお話がきたとき、どのように思われましたか? 【近原】怖い話はとても好きなので「是非!」という気持ちでお受けしました。 ――(漫画化にあたり)穂科さんの書かれたストーリーを読まれた際の感想をお聞かせください。 【近原】他者から聞く、日常にふと現れる非日常の話ほどおもしろいものはないなと普段から思っているので、完結型で少し不可解さが残るお話、読みやすくてとても好きです。 ――第2話「何度も何度も、落ちて来る」もほかの話と同じように、いろいろな方から聞いて集めた話がベースになっているのでしょうか。 【穂科】実はこの話は、私自身の経験をもとにした話なんです。小さな小屋のひしゃげたトタン屋根を今も強烈に覚えています。これ以上の発言は控えます(笑)。 ――第2話「何度も何度も、落ちて来る」で、近原さんがこだわられたところを教えてください。 【近原】落ちてくる残像よりも衝撃音の「音」のインパクトが強く感じたので、擬音の表現のバリエーションを考えつつ描きました。また、エイリアンやゾンビ等の異形な造形が好きなので、2話の落ちてくる…“あのアップ”のシーンは楽しく描かせてもらいました。 特に、今回紹介した「何度も何度も、落ちて来る」は原作者・穂科さんの実体験エピソードがもとになっているということで、“本当にこんなことが!?”と考えながら読むと、より一層怖くて惹き込まれる。近々、「丑三つ時、コワい話はこのBarで」の書籍が発売予定ということで、そちらもお楽しみに! 取材協力:穂科エミ(@hbdg1999)、近原