鎌田大地フル出場のパレスvsユナイテッドはゴールレス…初勝利逃すも古巣対戦の守護神ヘンダーソン躍動で価値あるドロー【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第5節、クリスタル・パレスvsマンチェスター・ユナイテッドが21日にセルハースト・パークで行われ、0-0のドローに終わった。なお、パレスのMF鎌田大地はフル出場した。 開幕から2分け2敗の未勝利と厳しい船出となったパレス。それでも、直近のEFLカップのQPR戦では鎌田のアシストからエゼが決めた決勝点によって2-1の勝利を収めた。リーグ初白星を狙ったホームゲームでは前節のレスター・シティ戦から先発2人を変更。クラインとドゥクレに代えてリチャーズ、鎌田を起用した。 対するユナイテッドは前節、サウサンプトン相手にデ・リフトの初ゴールやラッシュフォードの久々のゴールなどで3-0の快勝。続くEFLカップでは3部のバーンズリー相手にラッシュフォード、ガルナチョ、エリクセンの2ゴール共演で7-0の圧勝。大敗したリバプール戦から見事にバウンスバックを果たした。セインツ戦からはラッシュフォードに代えてガルナチョを起用した以外、同じメンバーを採用した。 立ち上がりからトランジションが激しい展開となる。その流れでセカンドへの反応や切り替えの精度で勝るアウェイチームが優勢に進めていく。 開始10分にはザークツィーのスルーパスに抜け出したガルナチョがボックス左からシュート。さらに、直後のセットプレーではエリクセンの正確なボールからデ・リフト、マルティネスのゴール至近距離からのシュートでゴールに迫るが、いずれも古巣対戦のGKディーン・ヘンダーソンのビッグセーブに阻まれる。 早い時間帯の先制点は逃したものの、前半半ばから終盤にかけても攻守にパレスを圧倒し続けるユナイテッド。安定したポゼッションで押し込みつつ、ボールを失っても即時奪回の形でパレスに攻撃の機会を与えない。27分にはガルナチョとブルーノ・フェルナンデスの連続シュートがクロスバーを叩き、その後もB・フェルナンデスの右クロスにザークツィーが飛び込む際どいシーンを作り出すが、仕留め切れない。 一方、防戦一方で中盤の鎌田らだけでなく前線の選手も守備に追われたイーグルスは前半終了間際に左のポケットを取ったミッチェルのプルバックからエゼにこの試合初めての決定機が舞い込むが、このファーストシュートは惜しくもGKオナナの正面を突いた。 試合内容では赤い悪魔が圧倒も守護神ヘンダーソンの活躍もあってゴールレスでの折り返しとなったおこの一戦。グラスナー監督はマテタ、ウォートンを下げてサール、レルマをハーフタイム明けに投入した。 後半はキックオフからの数分こそイーブンな展開も、時間の経過と共にユナイテッドが押し込んでいく。そして、中央での崩しからB・フェルナンデスに続けて決定機が訪れるが、いずれのシュートもわずかに枠を外れた。 ユナイテッドは61分、ザークツィーを下げて好調のラッシュフォードを最前線に投入。この交代直後には波状攻撃からガルナチョに決定機も、枠を捉えた右足コントロールシュートはGKヘンダーソンの横っ飛びセーブに阻まれる。 この直後にはパレスもエンケティアの馬力のある中央突破からのミドルシュートをGKオナナが何とかはじいたところにサールが詰めるが、この至近距離からのシュートをオナナが見事なリカバリーではじき出してゴールを割らせず。 後半半ばを過ぎると、試合は徐々に拮抗。エンケティアからヒューズの交代によってシャドーの右、右インサイドハーフの2つの役割を与えられた鎌田もボールに絡むプレーが増え、エゼの決定機の起点となる場面も。 一方、変化がほしいユナイテッドはアマド、エリクセンを下げてウガルテ、負傷明けのホイルンドを投入。これで両翼が右にガルナチョ、左にラッシュフォードという形に変わった。 この交代によって再び押し込む展開に持って行きたかったユナイテッドだったが、後半勝負を想定して力を残していたホームチームに球際の勝負で互角以上の奮闘を見せられて決定機を作れない。逆に、カウンターの形から何度かゴールを脅かしたが、何とか体を張ってゴールは許さず。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、古巣対戦ヘンダーソンの活躍が光った一戦は0-0のドロー。パレスは今季初勝利を逃したものの、強豪相手に価値ある勝ち点1となった。一方、ユナイテッドは直近2試合で10ゴールを奪った反動もあったか、決定力を欠いて今季初のリーグ連勝を逃した。 クリスタル・パレス 0-0 マンチェスター・ユナイテッド
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