日経平均は4日続伸、一時4万円台回復 半導体株しっかり
Hiroko Hamada [東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比476円91銭高の3万9849円14銭と、4日続伸した。前日の米ハイテク株高や為替の円安基調を背景に半導体株や主力株が堅調で、日経平均は約2カ月ぶりに一時、節目の4万円台を回復した。ただ、大台では上値の重さが意識され伸び悩んだ。 日経平均は前営業日比477円高と大幅高でスタートし、じりじりと上げ幅を拡大。前場中盤には719円高の4万0091円55銭まで上昇した。前日の米市場では、消費者物価指数(CPI)の結果を受けて12月の利下げ観測が高まりハイテク株が上昇。その流れを引き継いで、半導体関連や主力株が買われた。 ただ、4万円台乗せでは上値は重く、後場後半に為替が円安方向に振れると歩調を合わせるようにじり高となったが、大引けにかけてはやや上げ幅を縮小した。 レンジ相場が続く中、丸三証券・投資情報部長、丸田知宏氏は「3万9000円台半ばくらいでショートの売りを仕掛けていた投資家も少なからずいたとみられるが、日本株が意外と底堅いことからメジャーSQ(特別清算指数)算出を前に買い戻しが入ったのではないか」と指摘する。ただ、「海外勢の腰の入った資金流入がないと、なかなかレンジを上抜けるのは難しそうだ」という。 TOPIXは0.86%高の2773.03ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.86%高の1427.15ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆4089億5800万円だった。東証33業種では、鉄鋼、金属製品以外の31業種が値上がり。石油・石炭製品、サービス、電気機器などの上昇が目立った。 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.48%高の641.64ポイントと、反発した。 きょうグロース市場に新規上場したユカリアは公開価格を8.01%下回る975円で初値を付け、981円の高値で取引を終えた。 個別では、アドバンテストが5%超高、ソフトバンクグループが1%超高、東京エレクトロンが小幅高だった。ディー・エヌ・エー、スズキも堅調。主力のトヨタ自動車は1%超高。 一方、SUMCO、日産自動車は2%超安、太陽誘電は1%超安で軟調。 プライム市場の騰落数は、値上がり1053銘柄(64%)に対し、値下がりが528銘柄(32%)、変わらずが63銘柄(3%)だった。