クリスマスの定番カラーにとらわれなかった幼少期。「目の前に見える色に自分なりのネーミングをしてみると、暮らしを楽しむきっかけに」
仕事や家事、日々の生活に追われるなかで、「楽しい時間を過ごす」ことを諦めていませんか?ライフスタイルメディア「NEXTWEEKEND」を主宰する村上萌さんは「季節の楽しみと、そこにある自分なりの工夫を知っている人こそ、きっと“なんだかいつも楽しそうな人”なのだと思います」と話します。“目の前に流れる時間を楽しむ”という考え方をもとにつくられた、村上さんの著書『Life is a Picnic』より、日常生活を豊かにするアイデアをご紹介します 【書影】毎月の楽しみ方を提案する『Life is a Picnic ピクニックするように人生を自由に楽しくカスタマイズする365日』 * * * * * * * ◆定番カラーにとらわれないクリスマス クリスマスといえば、赤と緑が定番ですが、我が家には小さな頃から定番カラーはありませんでした。 ツリーを出す頃になると「今年のクリスマスは、ゴールドと赤にしてみようと思うの」「今年はなんと、ピンクとブラウンです!」といった具合に、業者さんかサンタクロースのごとく大量のオーナメントを所持している母から、その年のテーマカラーが発表され、花や家中の飾りがそのテーマに合わせて飾り付けられていき、私と弟はせっせとそれを手伝うという、その流れだけが定番でした。 これに関しては楽しい思い出に過ぎませんが、そこで身についた、新しい季節の訪れに合わせてテーマを設けるという思考が、自分の人生を楽しくしてくれている気がします。
◆自分の言葉で色を表現してみると マンションをリノベーションする時も「北欧生まれの人が、NY で一目惚れした景色の部屋をリノベするなら…」とか、古い一軒家に住む時も「将来娘が思い出した時に、庭がほとんど家の一部だったと思えるジブリのような暮らしで…」とか、具体的な設定を骨子にすることで様々な選択を軽やかに重ねられた気がします。 家のように大きな選択でなくとも、暮らしのテーマを楽しむために、目の前に見える色に自分なりのネーミングをしてみるのもおすすめです。 濃い灰色を「ナイトグレー」、派手なピンクを「バービーピンク」など、これまで経験してきた自分なりの言葉で表現してみると、そこには世界観が生まれます。 以前、ワンピースの商品開発をさせていただいた際も、4 色のカラーリングをピクニックオレンジ、葉山グリーン、ディナーブラック、アイスコーヒーブラウン、などとネーミングすることで、一気にそれぞれに込めた思いを伝えやすいプロダクトになりました。 今日まとっている洋服や、目の前にあるものを、既存ではない色で表現してみるというテーマ遊びの第一歩、おすすめです。 ※本稿は、『Life is a Picnic ピクニックするように人生を自由に楽しくカスタマイズする365日』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
村上萌,NEXTWEEKEND
【関連記事】
- 「私はそんなにクリスマスは得意では…」と言いたくなったら、クリスマススピリットを思い出して。簡単にできる、気分を高める方法は…
- 103歳、長く生きていたから分かることとは?自分をご機嫌にする「ひとり時間」の楽しみ方【2024年上半期BEST】
- 祖父が遺した服に腕を通してみると、88歳の祖母が誰よりも喜んでくれた。「取っておいてよかった」と何度も言ってくれて
- 38歳ひとり暮らし、生活にゆとりが生まれて「身近にある季節」を楽しめるように。季節に合わせた料理、模様替え…小さな楽しみで、生きる力が湧いてくる
- 収納箱を「見た目重視」でおしゃれにしたけれど、出し入れが面倒…。38歳ひとり暮らしが辿り着いた「楽に続く収納」の作り方