2024シーズン各2勝の東北福祉大“先輩後輩コンビ”が“不思議な場所”でパター素振りをする理由とは?
ボールの後方に立つと俯瞰してイメージしやすい
この場所で素振りをするメリットは、「ストロークしている自分の姿」を想像しながら素振りできることです。実際にストロークする時と同じようにラインに対して平行に立つことで「アドレスポジションに立っている自分」を想像しやすくなりますし、ボールの後方に立つことで自分を俯瞰してイメージしやすくなります。そのため、自分の分身を想像しやすくなるわけです。 この素振りを行うときは、ボールが転がるスピードやボールが曲がる様子、そしてカップインするところまで想像することが大切です。イメージが湧いたら、実際にアドレス位置に立ってパッティングを開始しましょう。 「肩をどう動かそう」とか「腕の形を変えないように」など、動きにフォーカスせずに打てるため、スムーズにストロークができて距離がピッタリと合ってくるんです。パターのタッチを合わせるのが苦手という人はぜひ一度、試してみてください。
幡地 隆寛(はたぢ・たかひろ)
1993年生まれ、広島県出身。15年にプロ転向。20-21年シーズンは、ドライビングディスタンス1位の飛距離を武器に賞金ランキング39位で初シードを獲得。24年の豪亜共催「ニュージーランドオープン」でプロ初勝利を挙げると、日本ツアーでも「関西オープン」でツアー初優勝。同年は「バンテリン東海クラシック」で複数回優勝を挙げた。国内ツアー通算2勝、他1勝。ディライトワークス所属。
米澤 蓮(よねざわ・れん)
1999年生まれ、岩手県出身。盛岡中央高時代に「東北高校選手権」を3連覇した後、東北福祉大へ。ナショナルチームの一員として活躍した2018年の「アジア大会」で団体金メダルを獲得。24年シーズンは「中日クラウンズ」でプロ勝利を挙げ、同年の「横浜ミナトチャンピオンシップ」で2勝目を達成。キャリアハイとなる賞金ランキング12位に入った。国内ツアー通算2勝。ティ.エム.プラテック所属。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
小澤裕介