【君島十和子さん】30年以上美容に向き合ってきて辿り着いた、マスカラへの信頼と世界への道
特別なことなんてしなくていい。しんどいならばサボる日があってもかまわない。誰だって毎日を100%全力で、走り続けることなんてできないのだから。だけど、できる日だけでも、キレイのための小さな小さなアクションを積み重ねていくことで、5年後、10年後にはきっと嬉しい結果が待っているはず。それを体現している十和子さんがおすすめする、キレイのための“一日一善”を紹介する企画です。 【君島十和子と人間関係】悪意を向けてくる人や苦手な人とは「同じ土俵に立たないこと」 今回は特別編! 十和子さんの新たな挑戦であるこの秋デビューの新ブランドに込めた思いや、そのキーアイテムであるマスカラにまつわるエピソードやこだわりをお届けします。
アラ還になっても進み続ける、君島十和子さんの新たなチャレンジ
<世界展開を視野に入れたブランド、TWKを9月2日にローンチしました> 「2024年9月、新たなメイクブランド“TWK”をローンチしました。日本だけでなく、海外の市場も視野にいれた、メイクアップブランドです。“FTC”で20年間、スキンケアやヘアケア、メイクアップからインナービューティまで、美容に関わってきました。ブランドがある程度育った今、そのまま海外へという考え方ももちろんできたと思います。だけどあえて、チャレンジしたかったんです。 ある海外の方に言われたことがあります。“日本人は何十年も内側ばかり見てきた。だからダメなんだ”って。もちろん、外を見ることが100%、正解だとは思いません。でも、挑戦してみようと思ったんです。 まず、最初にリリースするのは、マスカラとマスカラ下地、そしてメイクアップベースの3品。日本の方にも、海外の方にも、愛していただける製品を目指しました。 苦労はね、本当にたっくさんありました。こだわりとして、日本だけ、海外だけ、どちらか一方にしかではなく、美の着地点が違う日本と海外、世界に受けいられる製品を作りたくて。例えばマスカラでしたら、海外ではひと塗りでしっかりボリュームが出せるものを好む傾向が強いけど、日本では落ちにくさや繊細な長さなどが求められます。そこのベストを探るのは、至難の業でしたね。 私は今年、58歳になりました。もう立派なアラ還です(笑)。だけど、現状維持じゃなく、挑戦を選びたかった。近年、勢いに乗っている韓国コスメが切り開いてくれた欧米の化粧品市場に、日本発のコスメブランドとして一歩踏み出したかったんです。表参道にあるFTCのお店に、インバウンドのお客様が増え、私たちの感性で作った製品をとても評価いただけたことにも、背中を押されました。 なぜ今? と聞かれることもあります。そして、こんなふうに身を粉にして働くゴールを、会社にお勤めの方の定年のように、いつまでって決めてないの? とも。 だけど私は、これまで運んできた美容というバトンを託せる誰かが後ろから走ってきてくれるまで、挑戦することをやめないと決めています」