ジョブズが「点と点は、後からでしかつなげない」と言った理由。米人気司会者のキャリア形成術に学ぶ
将来だけを見つめずに、今を生きること
しかし、できるだけ頻繁に立ち止まって、今あるものに感謝することも必要です。 今までもらったアドバイスの中で最高のものの1つは、結婚する時のことでした。 友達が「結婚式の日は、パートナーと二人、1時間ごとにほかのみんなから離れて2、3分一緒に過ごし、その瞬間に浸ること」と言ったのです。 今まで言われた中で最高の言葉でした。 メネフィーは次のようにも言います。 もっと広い意味で今この瞬間を楽しむ方法を見つける必要があります。 スーパーボウルで5回司会を務め、今年で6回目になります。もし8歳の自分に「いつかスーパーボウルに携わり、働いて給料をもらって、親友たちと楽しい時間を過ごすよ」と言えたとしたら…。 将来のことに集中するあまり、今日できることを楽しみ、味わうことを忘れてはいけません。 ということで奇しくも話題は一周して、何かを達成することややり遂げること、よりよい自分になるために絶え間なく努力すること、という話に戻ってきました。 友人とイタリアに行った時のことです。 とにかく何でも写真に撮っていました。すると、ある女性が言ったんです。 「質問したいんだけど、どうしてアメリカ人はそんなに写真を撮るの?」と。 私が「どういう意味ですか?」と尋ねると、「思い出には残らないの?」と言ったのです。 「人は時に、立ち止まって物事を味わうことを忘れてしまうことがあります」とメネフィーは言います。「瞬間を写真に撮ることに忙しくなるあまり、その瞬間を本当の意味で体験していないのです」 仕事でも、会社でも、学校でも、最後の日だけに浸るのではなく、毎日をしっかり味わうことです。 振り返って「これが当たり前だと思ってた。いや、もっと悪いことに、この人たちのことも当然だと思ってた」などとは思いたくないはずです。 なぜなら、いつの日か一番記憶に残っているのは、賞賛を勝ち取ったことや地位を手にしたこと、達成したりやり遂げたりしたことではないからです。 一番覚えているのは、それらを共にした人々のことでしょう。 そして、それはたとえ完璧に計画された道程ではなかったとしても、理想の自分になるために歩んだその道のりなのです。 Source: KelloggInsight, Fox Sports(1, 2), Fox 5 Originally published by Inc. [原文] Copyright © 2024 Mansueto Ventures LLC.
白井樹(OCiETe)