【毎日書評】ミスしたくない仕事は火曜日の午前中に!集中力を操るベストな「時間」のつかい方
仕事のミスが多いとか、効率が悪いとか、あるいは、もの覚えが悪いとか──。 いずれにしても、仕事をするうえで障害になってしまうそれらの原因は、すべて「集中力」にあるのだと、『集中力がすべてを解決する 精神科医が教える「ゾーン」に入る方法』(樺沢紫苑 著、SBクリエイティブ)の著者は指摘しています。 たしかに集中力が低ければ、上記のような(それ以外にも)ことが頻繁に起こっても不思議ではありません。つまり、仕事がうまくいかないのは集中力が低いから。逆にいえば、集中力が高ければ、すべてがうまくいくということになりそうです。 集中力とは、脳科学的には「前頭前野」が司ると考えられます。「前頭前野」とは、脳の司令塔とも言われ、「集中力・注意力」「ワーキングメモリ」「考える」「判断する」「記憶する」「アイデアを出す」「感情をコントロールする」など、高次の認知機構を司る脳の司令塔です。 集中力が低い人は、思考力も低い。なかなか決められない(優柔不断)。集中力以外の高次認知機能も低い人が多いのです。(中略)つまり、本書でお伝えする「集中力を高める方法」を実践すると、集中力だけでなく、「思考力」「判断力」「記憶力」「感情コントロール力」「発想力・創造性」など、高次の脳機能を丸ごとアップすることができる。一言で言うと「頭が良くなる!」というわけ。(「はじめに」より) だとすれば、集中力はもちろんのこと、仕事やプライベートに関するさまざまな悩みを解決できるはず。だからこそ著者は、「集中力がすべてを解決する」のは事実だと断言しているのでしょう。 ちなみに本書は「仕事に忙殺され、酒びたりの不健康な勤務医」だった著者が、絶好調の現在にいたるまでにしてきたことをまとめた一冊だそう。つまり自身の経験とノウハウに裏づけられているわけです。 きょうはPART2「出力 脳力を引き出せば、仕事の「スピード」と「質」は上がる 気持ちいいほどタスクを消化できる方法」内の「I時間術」のなかから、2つのポイントを抜き出してみたいと思います。