“ささいなミス”なんて誰にでもあると思っていたけれど…「忘れること」が増え、少しずつ変わっていく夫に妻は【漫画】
見た目は変わらないのに、どんどん記憶が薄れ、“自分が知らない”夫になってしまったら…? 時間や場所の感覚がなくなり、家族の顔でさえわからなくなる病「若年性認知症」を真っ向から取り上げ、SNSでも話題のコミックエッセイ『夫がわたしを忘れる日まで』(吉田 いらこ 著)から一部を公開します。 【前話を読む】「オレどこかおかしいのかな」自分の名前を忘れ…記憶力が良かったはずの夫に現れた“違和感”
【前話のあらすじ】
何度も予定を確認していたにも関わらず、息子・陽翔と動物園に行く約束をしていたお休みの日に、仕事が入ってしまったと言っていた夫・翔大。けれど、実際は「陽翔との予定」を忘れ、仕事の予定を入れてしまっていた。
さらには「自分の名前」がとっさに出てこないこともあり、続く「忘れる」状態に不安な様子を見せる。
こんなミスはしたことがない翔大は「どこかおかしいのか?」と考えるも、「誰にでもあること」「大丈夫」と自分に言い聞かせるしかなく…。
記憶力はいいほうなんだけど… 最近忘れっぽくてさ
この前も… 書類整理得意だから子ども関係は全部任せてるんだけど
明日提出の書類がないって大騒ぎになってさ 今まではそんなこと一度もなかったのに ほんとどうしちゃったんだろう
気にしすぎだって! うちはそんなのしょっちゅうだよ うちもうちもー
てか彩ちゃんの旦那さん広告営業だったよね 残業多そうだし 疲れたまってるんじゃない? ……やっぱそうだよね
ふたりに話聞いてもらってスッキリしたよ ありがとう 全然いいよ そうそういつでも聞くよ
本当に気にしすぎかもなぁ
え なに? なに書いてるの 別に…仕事のまとめだよ
最近抜けることが多くなってさ 忘れないように仕事のタスクを書いておこうと思って やっぱり翔太って真面目だね
いやいや… 本当にミスが増えたから ささいなミスなんて誰にでもあるよ 気にしない
私も翔太みたいにノートにまとめようとしたこともあるけど 3日も続かなかったもんね でも普通に働けてるし!