Crypto[.]com、米国で機関投資家向け信託会社を設立
Crypto.comが米国に信託会社設立
海外暗号資産(仮想通貨)取引所クリプトドットコム(Crypto.com)が、米国で新たに信託会社「クリプトドットコム・カストディ・トラスト・カンパニー(Crypto.com Custody Trust Company)」を設立したと12月23日発表した。 これによりクリプトドットコムは、米国およびカナダの適格な機関投資家や富裕層顧客を対象に、デジタル資産のカストディ(保管)サービスを提供することが可能となった。 また今後数週間以内に、米国およびカナダの顧客のデジタル資産が「クリプトドットコム・カストディ・トラスト・カンパニー」へ移管される予定だという。移行に伴い、影響を受けるユーザーには個別に案内が行われ、移行期間中およびその後も、アカウントや資金への完全なアクセスが確保されるとのこと。 クリプトドットコムは、米国内での事業展開においてマネーサービス事業者(MSB)を含む複数のライセンスを取得している。 しかし、2023年6月に同取引所は、米国市場における機関投資家向けサービスを停止する決定を発表していた。これは、市場状況の変化により機関投資家からの需要が限定的であることが主な理由とされている。なお、個人投資家向けのサービスは継続して提供されている。 ちなみにクリプトドットコムは、web3メディア「コインテレグラフ(Cointelegraph)」に対し「米国ではまだ取引所の稼働を開始していないが、同管轄区域においてアプリが停止されたことはない」とコメントしたとのことだ。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)