「JO1といったらライブ」その未来のために打ち立てた『JO1DER SHOW』。與那城奨「ここから世界に羽ばたいていきます」
『JO1DER SHOW』という新たなフラッグ
今回のツアー名には『JO1DER SHOW』というワードを初めて冠している。ライブ中、川尻が「ちょっとしたご報告があります」と前置きし、「『JO1DER SHOW』は今後ずっと使い続けていくタイトルになります。つまり、JO1DER SHOW 2024、2025というふうになっていく。このタイトルを僕たちとJAMのみなさんで育てていきたい。なので、みなさんもこのショーの一員です。初日ですよ! ナイスなワンダーショウにしていきましょう!」と明かした。 『JO1DER SHOW』をいうライブの名称を今後も使っていくということは、『JO1DER SHOW』をJO1のブランドにしていくということだ。筆者が「WHERE DO WE GO」のリリースタイミングで行ったインタビュー(『AERA dot.』、「JO1が初のアジアツアーで得たものとは 『この11人で良かったと思うことがすごく増えた』」)で、メンバーは『JO1DER SHOW 2024 ‘WHEREVER WE ARE’』についてこう言っていた。 * 「アジアツアーで感じたのは、もっと一体感をもって楽しんでもらえるライブにしなければいけないということ。『JO1といったらライブ』と思われるレベルに持っていきたい」(與那城奨) 「見てくれた人を一人残らずJAM(JO1ファンの呼称)にできるようなライブができれば、言語問わず自ずと世界に広がっていく。日々試行錯誤しています」(河野純喜) * 『JO1DER SHOW』という新たなフラッグを打ち立てたことは、與那城が言うように「JO1といったらライブ」と思われるレベルに持っていくことに寄与するであろうし、河野が言うように『JO1DER SHOW』を観た人をひとり残らずJAMにすることができれば、JO1が世界に広がっていく大きなきっかけを作ることになるだろう。 記念すべき『JO1DER SHOW』の初回となったこの日のライブ。巨大なLEDビジョンや花道から伸びたセンターステージをフルに使った演出は、エンタテインメント性抜群。ユニットステージでは衣装や演出の力も相まって、それぞれの個性と新たな表情が際立つと同時に、11人という大所帯のグループだからこそのさまざまな組み合わせの妙が全開になっていた。 初の試みがいくつもあった。それに対してメンバー同士、「マジで最高だった!」とか「緊張した!」と口々に言い合っていたが、お互いを労い合い、讃え合う姿からは、これからもライブで新たなトライを続け、「『JO1DER SHOW』なら間違いなく楽しい」という全幅の信頼を得る未来を目指す意志が透けて見えた。