40代主婦が今からパートを始めるなら「最低賃金」スタート?パート社員の平均時給はいくらなのか
今まで専業主婦だったけれど、子どもが大きくなり手がかからなくなったことをきっかけに、パートとして働き始めようと考える方もいるのではないでしょうか。 働くのであればできるだけ多くの収入を得たいと考えるでしょう。しかし、未経験からだと時給が低くなり、あまり収入を得られないのではと心配になるかもしれません。 この記事では、パート社員の時給の実態や、収入を増やす方法をご紹介します。 ▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
パート社員の時給はどれくらい?
パート社員は、実際どの程度の時給で働くことができるのでしょうか。株式会社リクルートの調査によると、2024年5月度のアルバイト・パートの募集時平均時給は全国平均で1147円です。 地域別の最低賃金は毎年10月ごろに改定されますが、2023年度時点では最低賃金の全国加重平均額は1004円となっています。したがって、パート社員でも最低賃金以上の時給で働ける可能性もあると考えられます。
働きぶり次第でパート社員の処遇を向上させる仕組みを作ることが国から推奨されている
厚生労働省は「パート社員も企業の重要な一員である」として、働きに応じた公正な処遇を与えるよう企業に呼びかけています。厚生労働省が公表している「短時間労働者の均衡処遇に関するガイドライン案」には以下のように記載があります。 ●処遇の決定プロセスに、パート社員の意思が反映されるように工夫をすること ●仕事の内容や役割の変更、能力の向上に伴い処遇を向上させる仕組みを作ること ●意欲や能力・適性等に応じて、フルタイム社員等への転換ができるようにすること パート社員の処遇を決定する際には、直接パート社員から意見を聞くことが推奨されています。また、仕事のレベルが上った場合にはそれに合わせ時給もアップする、希望があればフルタイム社員になれる道を作るといった工夫をすることが求められているのです。 フルタイムでもパートでも貴重な人員であることに変わりなく、働きに応じて処遇を見直すことが重要とされています。
パート社員が収入を増やす方法
仮に最低賃金から働くことになった場合、収入を増やすにはどうすればよいのでしょうか。収入を増やすためには、例えば以下のような方法が考えられます。 ●責任感を持って仕事をし、働きぶりを認めてもらう ●フルタイム社員に転換する パート社員であっても、責任感を持って仕事を行い、働きぶりを認めてもらうことで時給をアップしてもらえるかもしれません。 「自分はパートで時給も低いから」といって頻繁に休みを取ったり、仕事に手を抜いたりしていれば、会社からなかなか評価されなくなってしまうでしょう。職場にもよりますが、最初は時給が低くても働きに応じて時給を上げてもらえる可能性はあります。 また、パートタイム・有期雇用労働法によると、企業にはパートタイム社員がフルタイム社員に転換する機会の整備が義務付けられているようです。 会社によっては、フルタイム社員に転換できる仕組みを設けている場合もあります。パート社員での収入では足りないという場合には、希望してフルタイム社員になることで、収入を上げられる可能性があるでしょう。 未経験でなかなか初めから時給の高い仕事が見つからないという場合は、上記のような方法で収入アップを目指してみるのもよいかもしれません。