体重超過で王座剥奪から6年ぶりの世界戦…比嘉大吾、計量クリアで自虐「前科者なので褒められた」9・3武居由樹に挑戦
「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(3日、有明アリーナ) 王者の武居由樹(大橋)に挑戦する元WBC世界フライ級王者で1位の比嘉大吾(29)=志成=が2日、前日計量に臨み53・4キロで一発クリアした。 比嘉はWBC世界フライ級王者時代の18年4月、防衛戦の計量で体重超過を犯し、王座剥奪となった。階級変更を経て6年5カ月ぶりの世界戦に挑むが、「計量を終えたらみんなから褒められました(笑)。前科者は褒められるんですかね」と自虐を込めながら胸をなで下ろした。 親交もある武居とはともにパンチがあるため、打ち合いにも注目が集まる。計量後にはフェイスオフを行ったものの、武居がこらえきれず笑みをこぼし、比嘉も険しい表情を崩して固い握手を交わした。「あっち(武居)が笑ったので、俺も笑って。笑うな、笑うな…って(念じていたが)、そしたら俺が笑ってしまった」(比嘉) 悪夢を乗り越えて、再び世界王座挑戦のチャンスを得た29歳は「緊張感はないかもしれない。バンタムに来て、ずっといつもの試合って感じでやってきたので、変わらない感じで挑めたらいい。試合当日は緊張感を持つが、今はちょっとリラックスしてやってます」と心境を語った。