６回、２ランを放ったヤンキース・スタントン（AP）

◇１９日（日本時間２０日）　ア・リーグ優勝決定シリーズ第５戦　ガーディアンズ―ヤンキース（クリーブランド） ◆ダイビングキャッチで魅せたジャッジ【写真】 　ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手（３４）が「４番・指名打者」で出場し、敵地のリーグ優勝決定シリーズ第５戦で同点２ランを放った。 　２点を追う６回２死３塁。スタントンはフルカウントから外角低め１３３キロのスライダーをジャストミートすると、打った瞬間にそれと分かる打球が左中間最深部のスタンド中段へ。同点２ランに敵地プログレッシブフィールドが水を打ったように静まり返る中、大砲は小さくガッツポーズした後、淡々とベースを一周した。 　「冗談だろう！？　またも大舞台のために存在するジャンカルロ・スタントンです！」と、全米中継局ＴＢＳのブライアン・アンダーソン実況。 　初速１１７・５マイル（約１８９キロ）、飛距離４４６フィート（約１３６メートル）の特大弾は、ＰＳ通算１６号。ベーブ・ルースと同僚アーロン・ジャッジを抜くヤンキース歴代単独４位に浮上した。同歴代トップはバーニー・ウィリアムズ（２２本）で、これに『ザ・キャプテン』ことデレク・ジーター（２０本）、『歴代最強スイッチヒッター』ミッキー・マントル（１８本）と続く。 　ＰＳのガーディアンズ戦でスタントンが放った８安打は全てホームラン。「単一のＰＳ対戦相手に８安打が全て本塁打」は、米野球データアナリストのサラ・ラングスさんによれば、メジャー記録。これに次ぐのは、１９９５～９９年にインディアンス（現ガーディアンズ）のジム・トーミがマークしたレッドソックス戦の「同５本」だという。 　また、米オプタ社によれば「ＰＳデビューからロード１９試合で１１本塁打」は、ベーブ・ルースに並ぶメジャー記録。「ＰＳ単一シリーズ４本塁打」は、１９７７年ワールドシリーズのレジー・ジャクソン（５本）に次ぐ球団歴代２位タイ。（写真はAP）