選手村跡地で全国初「水素で発電するまち」を実用化 <シリーズSDGsの実践者たち>【調査情報デジタル】
もちろん課題もある。まち全体に水素のパイプラインを通すことができたのは、大規模な再開発だったからだ。福岡市でも現在、九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発で、水素ステーションの整備とパイプラインによる水素の供給を計画している。こうした大規模開発以外でどうすれば広げていけるのかは、今後検討していく必要がある。 それでも、環境への負荷を低減させることができて、貯蔵が可能で、災害時にエネルギー源として使うこともできる水素への期待は大きく、国内のさまざまな産業で活用が進められている。脱炭素社会を実現するためには、水素が鍵の一つであることは間違いなさそうだ。 (「調査情報デジタル」編集部) 【調査情報デジタル】 1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版(TBSメディア総研が発行)で、テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。2024年6月、原則土曜日公開・配信のウィークリーマガジンにリニューアル。
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