「開放的な世界経済システムを推進すべき」習近平国家主席が自由貿易体制の維持を訴え トランプ次期大統領が念頭に
中国の習近平国家主席は、ペルーで開催されているAPEC=アジア太平洋経済協力会議の最高経営者サミットに向けた書面演説で、欧米諸国が中国製品に高い関税をかけていることなどを念頭に、自由貿易体制の維持を訴えました。 この中で習主席は「さまざまな理由をつけて相互依存の世界を分断する試みは歴史に逆行する動きだ」と指摘した上で、「平等な機会とルールを確保し、開放的な世界経済システムを推進すべきだ」と自由貿易体制の維持を訴えました。 EU=欧州連合が、中国製の電気自動車に高い関税をかける決定をしたことや、中国との貿易で強硬な姿勢を示すアメリカのトランプ次期大統領が念頭にあるとみられます。 また、中国経済の低迷が続く中、今年の経済成長目標である「5%前後」の達成について習主席は、「十分な自信を持っている」と強調しました。
フジテレビ,国際取材部
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