京都市役所本庁舎 国の登録有形文化財へ
建築家・武田五一が昭和初期に手がけた京都市役所本庁舎が、国の登録有形文化財に登録されることになりました。これは、国の文化審議会が答申したものです。京都市は、2017年度から行った庁舎の整備事業に合わせて登録有形文化財への登録を文化庁に推薦していました。京都市役所本庁舎は、明治後期から昭和初期にかけて活躍した建築家・武田五一による監修のもと、1927年(昭和2年)に建設された鉄筋コンクリートの地上4階・地下1階建てで、中央の塔屋と左右の両翼が前方に突き出ているのが特徴です。また、外観や階段ホールなどにイスラム風アーチといった東洋的なデザインが散りばめられ、古都の風格を備えた現役庁舎である点などが評価されました。京都市は、「今後さらに歴史的建築物としての魅力をPRし、多くの人で賑わう市役所を目指します」としています。