「リスタートする勇気大事」広末涼子さんが起業家らにエール【高知】
高知市出身の女優・広末涼子さんが、高知市で開かれたイベントに参加しました。 広末涼子さん 「19、20歳の時にジャン・レノと(映画「WASABI」で)共演した。海外の人からすると『日本からちっちゃい女の子が来た』みたいな感じだったので、そこで初めて『広末涼子』という名前を背負わずに芝居をさせてもらった」 11月22日に高知市で開かれた「高知イノベーションサミット」は、若手経営者などを対象にしたイベントで、会場には起業を志す大学生を含む約170人が詰めかけました。 パネルディスカッションでは広末さんのほか、高知大学の受田浩之学長と、企業のブランド戦略を支援する会社「アッシェ」の社長・須江勇介さんが登壇しました。 株式会社アッシェ・須江勇介社長 「ピンチもチャンスも人が運んできてくださる。一番大事なことはやっぱりあきらめないこと。失敗しても、失敗しても、やり続けるということが大事なんじゃないかな」 「人生のターニングポイント」について尋ねられた広末さん。20歳ごろフランスの映画に出演した時の体験を、2024年に事務所を退社し新しい会社「R.H.」を立ち上げた自身の姿に照らして次のように語りました。 広末涼子さん 「夢もあきらめたくない、恋愛もあきらめたくない、勉強もしたい、遊びたい、友達とも時間を作りたいみたいな、すごい欲張りだった。(20歳頃にフランスで)日本人じゃない人たちとコミュニケートして作品を作っていく中で、すごく自分の中で開放感が楽しくて、でも刺激的で。というところから日本の業界に帰ってきたらまた『広末涼子』としてしか扱われなくて。20歳とかってまだ多感な時期だったのか(会見で)涙が出てしまったことで、新聞に『精神不安定』みたいに書かれちゃって。それが全然だめなパターンだったんですけど。20歳の時は生かせなかったんですけど、それをこのステージ(独立して起業したこと)でこれから実現していきたいなと思っています」 「壁にぶつかったときそれをどうやって乗り越えたか」と尋ねられた広末さんはー 広末涼子さん 「(女優という)夢から自分の場合は天職だなと思って、ちょっと偉そうなんですけど。そこから使命感に変わって、大人になってからは『もしかしたら唯一自分にできる社会貢献かも』って思ったんですけど。それでもやっぱり上手くいかない時とか、精神的にもそうだけど肉体的にもついていけない時とかある中で。やりたくない仕事をするとか、なにか自分の生き方を変えるとか、塗りかえてしまうのではなくて、私も一度引いてみて客観視してみて、一度なんなら手放してみてあきらめてみて、そこからリスタートする勇気みたいなものはすごく大事だなと思っています」 イベントを終えた広末さんはー 広末涼子さん 「起業家っていうとついつい若い人の『スタートアップ企業』というイメージがあると思うんですけど、思っていたよりもすごく幅広い世代の方が参加されていて可能性を感じた。高知をベースにした広い世代で、これから活躍していく人たちの静かな情熱みたいなものを感じて、すごく私自身にとってもいい刺激になりました。拠点は私は高知じゃないですけど、これからも自分の女優業だけではなくて、高知とつながって、高知で高知のお仕事に関わっていけたらうれしいなというふうに思いました」
高知さんさんテレビ