二代目澤村精四郎、一般家庭から幹部俳優へ…劇中での涙の襲名口上に劇場は祝福の拍手 『十二月大歌舞伎』が開幕
東京・東銀座の歌舞伎座で「十二月大歌舞伎」が3日、初日を迎え、中村獅童(52)、尾上菊之助(47)、尾上松緑(49)、中村勘九郎(43)、中村七之助(41)、市川團子(20)、坂東玉三郎(74)らが登場。第一部「あらしのよるに」では一般家庭出身から幹部俳優の仲間入りを果たした二代目澤村精四郎(46)が劇中で涙の襲名口上を行い、劇場は祝福の拍手に包まれた。 師匠・澤村藤十郎(81)の前名を継承し、澤村國矢から名を改めた精四郎は獅童に促されて襲名のあいさつ。「門閥外よりこの歌舞伎界に飛び込んできた者にとりまして、このような場を設けていただきまして本当にありがたく、幸せにござりまする。これからも、なお一層芸道に精進を重ねていく所存。門閥外にとっての希望ある歌舞伎界のため、何卒ご後援のほどを偏にお願い申し上げ奉る次第にござりまする」と決意表明。獅童も「私、本当に大好きな方でございます。時代を切り開いていく気持ちを忘れずに、役者人生を共に歩んでいければと思っております」と温かいエールを送った。公演は26日まで。
中日スポーツ