大関・琴桜が稽古納め 元日は優勝後初めて祖父で先代・琴桜の墓参りへ 「ここで終わりじゃない」綱取りへも闘志
大相撲の大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が31日、千葉・松戸市の部屋で行われた朝稽古で、年内最後の稽古を行った。相撲を取る稽古は行わず、ぶつかり稽古で若い衆に胸を出すなどして汗を流した。最後は自身の一本締めの音頭で、2024年を締めた。 24年は1月の初場所後に大関に昇進、11月の九州場所では14勝1敗で初優勝を果たした。「もちろん目標は常に上。やはりそこを達成していない。でもそのためのステップアップではできた。自分らしいと言えば自分らしい。一段一段しっかりと踏み固めてきた成果が出た」と振り返った。さらに続けて「ここで終わりじゃない。満足せずにここからまたやっていく」と、綱取りの懸かる初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)への思いも口にした。 元日には部屋での新年のあいさつの後、千葉・松戸霊苑に眠る祖父で先代の佐渡ケ嶽親方(元横綱・琴桜)の墓参りに行く予定だという。優勝後初めての墓参りに佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「『これからが本当の勝負です』と報告してきます」と語り、先代へ綱取りへの決意表明をする。 稽古始めは3日からの予定で、6日には横綱審議委員会による稽古総見も予定されており、年明けからさらに調整のペースを上げていく。(大西 健太)
報知新聞社