創価・小宮 己輝、体全体で押し出すような打撃で、都大会で2戦連発を含めて3アーチ<2024年のヒーロー候補たち㉑>
東京の創価に、大砲の右打者がいる。左翼手である小宮 己輝外野手(2年)は、昨年秋の東京都大会で2戦連続を含む3本のアーチを放った。183センチ、80キロの体格でも、その素材の高さも、プロから注目されている。 【動画】期待の2年生たちを一挙紹介!24年のドラフト戦線を牽引するか? 2回戦の専大附戦・第3打席でソロを放つと、早大学院との準々決勝では、8対2で迎えた9回の第5打席に驚愕の打球を放った。快音を響かせた打球は、スリーボンドスタジアム八王子の左翼芝生席を軽々と超える場外3ランとなった。思い切りよく振り抜いた打球。まるでムチをしならせるようなバットスイングだった。 続く日大二との準決勝。6番左翼でスタメン出場した小宮は、4回の第2打席で、神宮球場の左翼席に運ぶ本塁打を放った。真ん中高めの甘い直球を打ち損じせずに、ジャストミート。打球はあっという間にスタンドインした。2戦連続の1発にスタンドの高校野球ファンからは、歓声が湧き上がっていた。 打球を「運ぶ」ような打撃が特徴だ。体をしならせ、フォロースルーが大きい。体全体を使って、まるで球を押し出すかのようなスイングを見せる。生まれ持った天性なのだろう。 決勝では関東一の前に敗れて準優勝に終わったが、秋季都大会6試合で3本のアーチを含めて25打数10安打の打率4割、13打点の活躍を見せた。もし、今センバツに選出されれば、聖地での一発に期待できそうだ。 創価・小宮 己輝外野手 【経歴】 183センチ、80キロ、右投げ右打ち 厚木ニューウエーブ(小学生)~海老名リトルシニア(神奈川・睦合東中) 【寸評】 悠然とした構えから鋭い大きなスイングで長打力を生み出す逸材。パンチ力があって、フォロースルーが大きいことが特徴。 【実績】 1年秋 秋季都大会で1試合だけ代打で出場。 2年秋 東京都大会で3、5、6番でスタメン起用され、2試合連発を含む3本のアーチをマークした。