【独自取材】危険運転致死で逮捕も不起訴 再捜査で一転して起訴 「娘の死の真相を」検察の判断に翻弄された遺族の1114日の闘いの記録【ABC特集】
ついに開かれた“裁判への道” 検察が再捜査で女を起訴
そして先月下旬。ついに動きがありました。 (父・正義さん)「弁護士の先生を通じて報告がありました。和歌山地検が正式に起訴処分としたということです。今回は罪の重い危険運転致死傷、そこまでいってくれた」 検察は、事故を起こした西馬 淳子被告(54)を危険運転致死傷の罪で起訴。1度目の処分から一転、てんかんの発作で意識障害に陥り、事故を起こしたとしています。 (父・正義さん)「今回の検事に対しては個人的には正義があったかなっていうことで、感謝を深くしております」 起訴をした和歌山地検は「非常に判断の難しい事件であることは間違いない。現状の日本の社会では、起訴されることは人生に大きな影響が及んでしまう。確実に有罪にできるものしか起訴はしていない」としています。
両親は“検察が起訴をした”ことを仏前で汐里さんに伝えました。 (母・典子さん)「(汐里さんに)『やっとゼロの地点に立てたよ』っていうのと『絶対裁判で勝つからね』って伝えました」 両親らの行動の末、裁判への道が開かれました。求めるのは“娘の死の真相”。まだ闘いは終わっていません。 (父・正義さん)「裁判があるからこそ、真相の解明ができる。(被告には)何も隠さず、正直に全てを腹の底から教えてほしいと思っております。それが私達家族への救いになると思います」 (『newsおかえり』2024年8月1日放送分より)