パリ五輪に“フル参戦” 今季低調の上田桃子は上昇気配
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日(9日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6685yd(パー72) 【画像】パリ五輪のフォトギャラリー 今季出場18戦でトップ10が2回だけの上田桃子が好調な滑り出しを見せた。最終18番の2打目の後で中断、サスペンデッドとなったが、17ホールを終えて4アンダーは暫定首位と3打差だ。 前半2番(パー5)で1.5mを沈めてバーディが先行。7番で17mのロングパットも沈めた。「パットが良かった」というこの日、45位で終えた前週「北海道meijiカップ」の最終日にグリーン上でつかんだものがあった。「基本全部(カップを)オーバーするように打てて、久しぶりに自分の思ったところに打てた」という。 スポーツ全般の観戦が好きだ。この2週間は、パリ五輪開催中とあって「寝不足」らしい。「男子バスケのフランス戦が悔しすぎた。今日なんかは(女子53kg級で金メダルをとった)レスリングの藤波朱理選手が圧勝すぎて、もうすごくて」。同じアスリートが3年間の集大成として大舞台に挑む姿に心を打たれ、力をもらっている。 もちろん、4日に閉幕した男子ゴルフも見た。「エキサイトして見ていたけど、(銀メダルの)トミー・フリートウッドが参考に。いいイメージが湧いた」。練習場でイメージを思い出し、ショットを調整。この日は9番(パー5)で2打目を残り30ydまで運び、2mに寄せてバーディを奪い、右手で小さくガッツポーズ。やはり好影響はありそうだ。 今季は後半戦に入ってもメルセデスランキング51位。優勝も2022年「富士フイルム・スタジオアリス」から遠ざかる。6月で38歳になったベテランは、世界中のアスリートから刺激をもらい「頑張ります」と気合十分だ。(長野県軽井沢町/石井操)