動きの遅い台風10号 全国的に交通への影響長引く 線状降水帯や猛烈な風に警戒
北日本も明日30日以降影響広がる
一方、東北は前線と、暖かく湿った空気の影響で明日30日(金)は、次第に道路への影響の可能性が大きくなるでしょう。 31日(土)以降は、東北に加え、北海道や北陸でも、影響が広がるおそれがあります。台風の進路や、暖かく湿った空気の流れ込みの度合いによっては、影響が長引くことも考えられます。
荒天時 生活への影響
①交通機関の乱れ 雨や風が強まることにより、航空機や船舶の欠航、新幹線など列車の運休、高速道路など道路の通行止めの可能性があります。欠航は、大荒れのピーク時だけでなく、ピークの前後、数日間に及ぶこともあり、また、大雨になる前でも、事前の気象情報などにより、計画運休を行う場合もあります。お出かけの際は、予定の変更も視野に入れて、計画を見直してください。 ②物流のストップ 道路の通行止めなどにより物流がストップすると、宅配便の受け入れが停止されることもあります。また、コンビニやスーパー、デパートなどが臨時休業し、食糧などが供給されなくなる場合もあります。事前に食料や飲み物などを準備しておくと安心です。 ③停電や通信障害 大気の状態が不安定になると雷雲が発達しますが、落雷により、電気を送るための設備が損傷すると停電が発生します。また、落雷が原因で通信障害が発生することもあります。乾電池を準備しておく、携帯電話のバッテリーを充電しておくなど、事前の対策を心がけてください。
日本気象協会 本社 田中 正史