鉄スクラップH2価格、CN時代「4万円が底」
カーボンニュートラル時代の国内鉄スクラップ(H2)の底値圏はトン当たり4万円前後の可能性がある。政府がカーボンニュートラル宣言を発出した2020年10月以降の東名阪3地区の電炉メーカー購入価格(H2、各地区平均)を見ると、特別なケースを除き、4万円を大きく下回ったことはない。本年9月下旬、一部電炉メーカーの買値は約2年ぶりに3万円台に落ち込んだが、10月上旬に反転上昇して再び4万円台を回復した。為替の円安進行と、中国の鋼材・鉄鉱石・石油などの先物価格の急伸が今回の強気材料になった。