【婚活疲れ】の39歳。「仕事を辞めたいから婚活」はアリかナシか!? デートを重ねても相手のアラばかりが気になってしまう原因とは
25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。 【データ】男性・女性の未婚率の推移、30~40代女性の結婚願望は? アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。 今回は、「出会いはあるのに、いい人がいない」と悩む女性の「婚活ストーリー」を紹介してもらいます。 ※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。 【働く女性の婚活百景 ♯7】
効率重視でマッチングアプリを利用。毎月2人以上とはデートの約束が入るのに…
T子さんは、保険会社に勤務する39歳。35歳の頃から婚活をしていますが、「出会いはあるのにいい人がいなくて、結婚が決まらないんです」と私の婚活塾に相談に訪れました。 T子さんは、気さくで頭の回転が速く、一緒にいると話が弾む女性です。 効率を重視して、婚活にはアプリを活用しています。登録する際は、ファッションもメイクも得意な友人にアドバイスしてもらい、プロフィール写真はプロのカメラマンに撮影してもらいました。 おかげで、男性からの「いいね」はたくさんもらえますし、メッセージもしょっちゅう届きます。 マッチングアプリは、こまめにログインしないと大勢の登録者の海に沈んでしまうのですが、T子さんは朝、昼休み、帰宅後と1日3回はログインしてチェックしているから、その心配はありません。仕事で培った情報処理能力や対応力を婚活にも役立てているからです。 新規会員で気になる人がいれば「いいね」をして、メッセージには必ず返信をしているそう。 こまめな確認と早いレスポンスのおかげで出会いには困りませんし、展開も早く、毎月2人以上の人とデートの約束が入っています。
出会いはあっても「いい人」がいないせいで「婚活疲れ」に
ところが、「全然いい人がいないんです!」とT子さんは不満たらたらです。T子さんの話では、これまで出会ったのは次のような男性だったそうです。 ・初対面で、仕事の愚痴ばかり聞かされた。 ・初めて会った夜にホテルに誘われて、逃げて帰ってきた。 ・メッセージのやりとりは楽しかったのに、実際に会ったら服装があまりにもダサくて、その場から立ち去りたくなった。 ・同じく、実際に会ったら写真とは別人のように老けていた。 ・初対面のデートは休日の午後にしたいのに、「平日の夜にしか会えない」と言われた。食事はご馳走してくれたけれど、「本当に独身?」と疑いを持った。 ・いい人なのだろうけれど、話がおもしろくない。 ・私ばかり質問して、相手はそれに答えるだけで私には質問をしてこない。「私に関心がないの?」と腹が立った。 ・駅から10分以上歩くお店を指定されて、ヒールをはいてきたことを後悔した。「予約したなら先に教えてくれればいいのに」と不満を抱いた。 ・「この人ならまた会いたい」と思った人がいたものの、ブロックされた。 ・「また会ってもいいかも」と思ったが誘われず、自分からわざわざ誘うのも癪で、自然消滅した。 いずれも「婚活あるある」といえる状況ばかりですが、T子さんの心は折れかけていました。 「やっぱり39歳の私には、こういうレベルの人としかマッチングしないんでしょうか。自分がいいと思える人とは出会えないんでしょうか」と嘆くT子さん。「来年には40歳になるので、焦っています!」 婚活中の女性のなかには、T子さんのような人はたくさんいます。 社会人としての経験があるから、見た目も第一印象も及第点以上。メッセージのやりとりもまめで、常識があります。だから、お見合いでもマッチングアプリでも、相手に気に入られるケースが多いのですが、自分自身はピンとこなくて、2回目、3回目のデートにつながらない…。 この状態で、何年も婚活を続けている人もいますし、婚活疲れをもよおして、婚活をやめてしまう人も少なくありません。