華麗なる競演 世界遺産の京都「二条城」に往年の名車集結
1960年代から2000年までの名車ズラリ
世界遺産の京都「二条城」に往年の名車が集結、華麗なる競演 撮影:北代靖典 THEPAGE大阪 音楽:イーゼル芸術工房
京都の世界遺産「元離宮二条城」(京都市中京区)で、世界の名車の数々を集めた展覧会「ARTISTIC CARS AT THE WORLD HERITAGE」が始まった。普段は非公開の二の丸御殿中庭を中心に、1960年代から2000年までの幅広い憧れの名車がずらりと30台ほど並ぶ。世界遺産と美しい名車との競演は珍しいのではないか。12月11日まで。 伝説の名車「トヨタ・2000GT」も走行、大阪港区にクラシックカーの博物館
京都の歴史と織りなす華麗なる競演
同展覧会は、二条城の中でも通常非公開の「二の丸御殿中庭」「台所前庭」「台所」の中で行われている。日本文化を新たな展示手法で世界に発信し続ける木村英智氏(京都国際観光大使/アートアクアリウムアーティスト)が総合プロデューサーを務める。 2010年以降、毎年開催されている「ジャパン・クラシック・オートモービル」(東京・日本橋)の企画立案者でもあり、総合プロデューサーを歴任。今回は世界的な名車をアートとして優雅に見せ、京都の歴史と織りなす華麗なる競演となった。
エレガンスの融合がテーマ
展示車両は、「アルファロメオ ジュリエッタ スパイダー」(1961年式)、「フェラーリ512BB」(1980年式)、「フェラーリ512M」(1996年式)、「ランボルギーニ カウンタック アニバーサリー」(1990年式)、「ランチャ ラリー037」(1983年式)、「スパイカーC8 ラヴィオレット」(2001年式)、「フェラーリ 328GTS」(1989年式)など、ざっと30台。 木村氏は継承されるべき伝統、文化的な視点からあるべき自動車の姿を後世に残す牽引役を担っており、「クルマ(名車)は優雅な世界、エレガンス。二条城も昔からエレガンスであり、今回はそういったエレガンスの融合がテーマになっています。普段見ることのできない車や憧れの車も展示されていますし、デザイン性、アート性、フォルムなど、それを二条城の特別のロケーションでゆっくり見て頂けたらと思います」と話している。
二条城内を名車たちが優雅に走行
また、12月3日~6日に開催するメインイベント「コンコルソ・デレガンツァ京都 2016」では、世界最高峰のビンテージ・カーが集結する。 「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」(イタリア)や「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」(米国)をはじめ、世界中のコンクールで覇者となった伝説のビンテージ・カーや、日本初公開の名車がこの期間だけ特別展示となる。最終日(6日)は、名車を芸術品として審査して様々な賞を決定、二条城内を名車たちが優雅に走行するという。 (文責/フリーライター・北代靖典)