「社内恋愛はOKですが、船内恋愛はNGです」 船の中の男女関係、海運会社社長が明かすダメな理由
男女平等だけど、配慮も忘れず
女性船員を採用するまでは「男性だけの職場でした」という同社。「女性の船員さんを受け入れてもらうためには、乗船中は可能な限り男女公平に働いてもらうしかない」と考え、男女平等のルールを徹底。性別関係なく、一人一人の能力を評価し続けた結果、在籍年数が10年になる女性乗組員や女性幹部も誕生しました。 「当社船では配乗(メンバー分け)が毎回変わるのですが、女性が0人になることもあれば3人になることもあります。船内には女性用浴室や船室、女性区画といった女性専用の設備がほとんどありません。実は以前、業界で女性区間を導入する船が流行り始めたときに社内の女性乗組員に意見を聞いたところ、『当社では不要』といった反応でした」(笹木社長) かといって何でもかんでも一緒くたというわけではなく、「男女平等ではあるけれども、女性に30kg以上の物は持たせてはいけないなど、法令で決められていることは厳守しています。また、共用設備の洗濯機は、昔の習慣だと洗い終わった洗濯物を勝手にバケツなどに取り出されてしまうことがありましたが、『取り出し禁止』の札を掲示できるようにしています」など、配慮も忘れません。 新卒採用では女子学生限定の就職説明会には参加しない方針を選んでおり、「男女とも公平に採用を行いますのでエントリーいただけたらうれしいです」(笹木社長)。 (まいどなニュース・金井 かおる)
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