そりゃマキロイ使うわな…“LS界”のモンスターヘッド「Qi10 LS ドライバー」 を試打
【ミタさん】 ソールを見ての通り、LSは弾道調整機能にも特徴があります。搭載ウエートがスライド式なのは3機種でコレだけ。ステルス2 プラスから3g増量した18gの「エアロトラック スライディングウエート」は動く空洞エリアに“フタ”をする構造になったことで、ヘッド周辺の空力を邪魔することなくスムーズなスイングを可能にしました。ステルス2 プラスと比べると、バックウエートも約2g重くなり、高弾道で飛ばせるよう進化したのですが…。
【シオさん】 やはりその恩恵を受けるのはヘッドスピードの速いゴルファーでしょうか…。打ち出し角はMAXが13.7度で、Qi10が13.9度。このLSは11.3度になりました。キャリーはMAXで223yd、Qi10は219yd、LSは…213ydです。 【ヨシダくん】 弾道調整機能でドロー設定にしてみましょうか。 【シオさん】 うーん、確かにつかまり感が多少でますが、やっぱり重心がフェース寄りで浅めたのためスピンが入らず、球がドロップするような感触がします。私には手ごわいです。やっぱりこれはヨシダくん向きじゃない? 打ってみてください。
パワーヒッターには驚異的な恩恵が
【ヨシダくん】 ……あれ!慣性モーメントの値が少ないせいか3モデルの中で一番、振り抜きの良さがあります。え? 総距離が316yd? 【シオさん】 ヨシダくんはMAXが297yd、Qi10で300ydでした。このLSは、打てる人が打てば相当、飛距離が出るんじゃないですか?
【ヨシダくん】 怖い!飛び過ぎて怖いくらいです。ボール初速が71.6m/sは驚異的ですね。スピン量は1850rpmともう少し欲しい気もしますが、飛距離と初速はとっても魅力的です。確かに、スイングのミスが弾道のミスに直結する感じはありますが、数字通りのロースピンの中弾道で飛びの強さを感じます。
【ミタさん】 標準シャフトも他の2モデルとは異なります。MAXとスタンダードの「Diamana ブルー TM50」は中調子で先端にグラフェンという特殊素材を使い、硬度を変えずに強度を上げた高慣性モーメントのヘッドにマッチしたシャフト。LSの「Diamana シルバー TM50」は中元調子で、しっかり叩いても球が吹きあがらないのが特徴です。 【ヨシダくん】 たしかにこのクラスのドライバーを使うゴルファーには、リシャフトに積極的な方も多いはずですが、締まった感じのシャフトなので叩ける雰囲気があります。それにしても、何回打ってもちょっとやそっとのミスじゃ左に行かない感じです。