新装開店の侍ジャパン 栗山シェフの腕前はいかに【川口和久のスクリューボール】
体に気をつけて
日本ハム監督の激務を終えたばかりの栗山監督が、今度はジャパン監督に
2023年に予定されるWBCを控え、栗山英樹の侍ジャパン監督就任が発表された。日本ハムを10年率いて、今季限りで退任。巧みな采配で就任1年目の12年、そして16年には優勝に導いている。特に二刀流の大谷翔平(現エンゼルス)を擁した16年は、15連勝もあって11.5ゲーム差があったソフトバンクを大逆転する神がかり的な優勝で、広島を破り日本一にもなっている。 ただ、外から見ていて、この10年はフラストレーションのたまる戦いだったのかなとも思う。日本ハムはフロントがチームの設計図をつくるメジャー流のチームで、監督は与えられた戦力の中で戦う。大型補強はほとんどなく、大谷がメジャーへ旅立ったあとは、中田翔の負傷、不振などもあり、戦力の低下で思いどおりの戦いができなかった。近年は成績低迷に加え、札幌ドームの観客動員減少もあったし、俺より若いのにぐっとしわが増えた気がする。 やっとのんびりできると思ったら、今度は代表監督か。栗山監督自身、就任会見で「命を削るような戦い」と言っていたが、ストレスはさらに大きくなるだろう。自分では大丈夫と思っても、60歳ともなれば、どこかにガタが来ている。体には注意してほしい。 彼は監督に就任する前、TBSの解説をしていて俺もよく話をした。野球について深く、しかも緻密に考える理論派で、日本ハムのスモールベースボールは栗山らしいなと思っていた。 監督就任となれば・・・
本文:1,492文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール