発芽したたまねぎは食べても大丈夫? 安全性や味への影響、発芽を防止する方法を解説
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 夕食の準備を始めると、部屋中に広がる香ばしい香り。その香りの発信源は、たまねぎの場合が多いかも。たまねぎやねぎ類は、料理の味の基礎を構築するのに一番いい食材。そのうえ、たまねぎは使い勝手抜群。たまねぎに含まれる天然の糖をゆっくりとキャラメル化したり、パンチの効いた漬け液に入れて漬物にしたり、サクサクに揚げて料理のトッピングにすることもできる。
さらにたまねぎは、かなり丈夫な野菜でもある。我々の文明が何千年もの間、食料源としてたまねぎに頼ってきたように、この野菜の魅力の一部はその耐久性にある。適切に保存すれば、種類によっては数か月保存が効く。とはいえ、どんなに注意して保存しても、たまねぎから芽が出てしまうことがある。 新芽は通常、その野菜が最盛期を過ぎていることを示す場合が多い。じゃがいものように、なかには新芽がでたら安全に食べられない野菜もある。では、たまねぎの新芽の場合はどう? 発芽したたまねぎについて知っておくべきこと、安全性への懸念、味への影響、そして発芽を防ぐ方法をすべてご紹介。
たまねぎが発芽するのはどうして?
発芽はたまねぎのライフサイクル上で自然に起こる段階の一つ。料理界では根菜とみなされるが、植物学的に厳密に言うとたまねぎは球根である。そのほかの球根(花を含む)と同様に、たまねぎは本質的に成熟した植物の休息段階にあたる。 発芽はたまねぎが適切な生育条件にさらされると始まるが、これは必ずしも土の中だけで起こるものではない。暖かく湿気があり、光が当たる場所に保存すると、たまねぎが春と勘違いして発芽プロセスが始まるという。
発芽したたまねぎは食べても大丈夫?
成熟した植物が人体に有毒であるじゃがいもと違い、たまねぎはどの部分を食べても安全。だから、たまねぎから緑色の芽が出ていても心配しなくて大丈夫。 実際、芽を取り除く必要すらないとか。たまねぎの芽はスキャリオンやグリーンオニオンと同じではないけれど、味はかなり似ているため、好きなように刻んで料理に使用してOK。 一般的に発芽したたまねぎは安全に食べられるけれど、知っておくべき重要な点がいくつかある。たまねぎは成長に十分な栄養素を新芽に提供するため、球根に存在する天然糖を使用する。そのため、新たまねぎ独特の甘みは時間が経つと徐々に消えていく。加熱調理ならそれほど大きな違いはないはずだけど、渋い味がすることがあるので生食は避けるのがよさそう。 そして当たり前だけど、発芽したたまねぎがドロドロになったり、汁が漏れたり、カビが発生した場合は、廃棄(またはコンポストに)するのがベスト。