脳科学者も実践中! 成功者だけが知っている「皿洗い」のとんでもない効果
アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスとビル・ゲイツの趣味は「皿洗い」!?
真偽のほどは不明だが、都市伝説の一つとして実しやかに語り継がれている、“アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスとビル・ゲイツの共通点は、夜に皿を洗うこと”という話。これを脳科学者の加藤俊徳先生に話したところ、「成功者は必ず余暇にも成功している」と興味深い発言が。皿洗いが余暇? いったいどういうことなのか。 【画像】すごい! ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツ…世界の大カネ持ちトップ10大の豪邸&総資産 加藤先生は脳を機能別領域に分類した“脳番地”の提唱者として有名だが、余暇として皿を洗うとき、人は日常とは違う脳番地を使っているという。そこから生まれるたくさんのメリットについて、解説してもらった。 ◆夜に皿を洗うという「非日常」が、脳をリラックスさせる 「ジェフ・ベゾスにしてもビル・ゲイツにしても、あれだけ忙しい人なら日中いろんな人と会話をしているはずです。 人と話すときには聴覚系や伝達系の脳番地を使いますが、皿洗いというのは手と目を使って洗い方を工夫するので、運動系と視覚系、あるいは理解系と、日中とは別の脳を使うことになります。 これはすごく新鮮に感じるし、好奇心をそそるし、 生き生きしてくるわけですよ。だって、さっきまでの延長じゃないんですから」(加藤俊徳先生/以下同) ◆覚醒しながら得られる「無の境地」 脳というのは横になれば疲れが取れるような単純なものではなく、使っていた部分を使わなくなることでリラックス効果が得られるという。 「日常とは違う脳の使い方をすることで、さっきまで使っていた脳は頭の中で静まり返っています。脳の仕組み上、覚醒しているときに“何も考えない”というのはすごく難しいのですが、この状態は無の境地に近いわけで、当然、脳全体にとってもバランスがよくなります」 ◆両手を使うことでアイデアが生まれやすくなる 普段していないことをする、という意味では、ゴミ捨てなどの家事でもいい気がするが、そうとも言えないようで…。 「ゴミ捨てだと片手だけで済んでしまうけれど、皿洗いは両手を使います。右利きの人は左脳を、左利きの人は右脳を使うから両方の脳が活性化するし、同時に運動系も使っています。両腕を別々に操作するところが大切で、気分転換になるし、集中力もアップしてアイデアが生まれやすくなります」 ◆水に触れることでスイッチの切り替えができる 水を使うことにも大きなメリットが。感覚系や「感情系脳番地」が刺激されるらしい。 「パソコンを触るより水に触れたほうが、皮膚感覚が刺激されます。日常とは違った皮膚感覚を水で体感することによって我に返るし、感情が整えられるんです。 加えて洗う順番や棚への乗せ方など、作業は一定ではなく、組み立てを考えなければいけない。使う皿も汚れ方も毎日違うから、自然環境に似た刺激を得ることができます」 また、手洗いやテーブルを拭く行為も同様だが、“洗ってきれいになる”という点も、スイッチの切り替えになるという。