脳科学者も実践中! 成功者だけが知っている「皿洗い」のとんでもない効果
内省的になりたければ夜、スイッチを入れたければ朝が効果的
夜間は暗くて周辺が見えづらく、より内省的になりやすいというのもポイント。おのずと深く自分と向き合うことになる。ただし、寝る直前の皿洗いはNG。 「皿洗いというのは決して単純作業ではないんですよ。就寝前に体や目を使ってしまうとメラトニンが出なくなって覚醒してしまうので、できれば寝る2時間前ぐらいがよろしいかなと思います」 ちなみに加藤先生は、朝いちばんの皿洗いがルーティンとなっている。朝の皿洗いには、夜とは違うメリットがあるようだ。 「人間のオンオフというのは、体の行動を規範にするとやりやすいんです。なので、朝に皿洗いをすると、洗い終わったらあれをしよう、こうしようと気づきやすくなります。 僕は優柔不断で、なんでも先送りして“あ~、めんどくせぇ”と思ってたのが、朝の皿洗いを始めてからは、そんなことがなくなりました」 さらには、以前はキッチンを汚したりして奥さんによく叱られていた先生だが、自分でやってみると注意力が増し、結果家族に喜ばれるという嬉しいおまけも。 皿洗いの奥深さ、いかがだっただろうか。視点を変えて向き合ってみれば、あなたも私も成功者になれる! かもしれない? 加藤俊徳(かとう・としのり) 脳内科医・医学博士、加藤プラチナクリニック院長。昭和大学客員教授。脳番地トレーニングの提唱者で、薬だけに頼らない治療を行う。2006年、株式会社「脳の学校」を創業。加藤式MRI脳画像診断(脳相診断)を用いて1万人以上を診断・治療。発達障害や認知症の改善にも取り組んでいる。著書は『部屋も頭もスッキリする! 片づけ脳[新装版]』(自由国民社)、『中高年が朝までぐっすり眠れる方法』(アチーブメント出版)、『「名前が出てこない」「忘れっぽくなった」人のお助けBOOK』(主婦の友社)ほか多数。 取材・文:井出千昌
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