ソラナアクティビティ増加、Jitoバリデーターのチップ収益が過去最高に
Jitoバリデーターのチップ収益が過去最高に
レイヤー1ブロックチェーンのソラナ(Solana)のネットワークアクティビティ数が大きく増加し、過去1週間でジト(Jito)バリデーターが受け取ったチップ収益が史上最高額を記録したことが分かった。 チップ収益は、7月28日から8月3日までの1週間で約319万ドル(約4.7億円)相当である約17,290SOLであったとのことだ。 ジトは、ソラナベースのMEVソリューションであり、MEV抽出によって得られた利益をもとにしたリキッドステーキングプラットフォームだ。ジトはユーザーが預け入れたSOLをもとにバリデーターノードを運用し、バリデーター報酬に加えMEV報酬も抽出し分配することで高い利率を提供している。 現在ソラナでは、バリデーターに自身のトランザクションを優先的にブロックに取り込んでもらえるように「チップ」を支払うという動きが横行しており、今回過去最高になったチップ収益はこのユーザーが支払った「チップ」による収益のことだ。 なおこの「チップ」については賛否両論を集めており、今年5月にはこの「チップ」を廃止させることでネットワーク効率を向上させることを目的に手数料モデル変更を提案する「SIMD-0096」が賛成多数で可決している。 ソラナは最近かなりの盛り上がりを見せており、ユーザーの増加だけでなく多くのトークンがリリースされていることもわかっている。8月8日にはSOLの対ETH価格が史上最高値を更新しており、ビットコインよりも早い価格の回復を見せた。 また8月7日にはブラジル証券委員会(CVM)が世界で初めてSOLの現物ETFの提供を承認したと各社が報道した。発行元は資産管理会社QRアセットマネジメント(QR Asset Management)で、販売はヴォルテックス(Vortx)が行うとのこと。米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)とクリプト・ファシリティーズ(CF)開発のインデックス「CME CF Solana Dollar Reference Rate F」を参照価格とするようだ。なおブラジルの証券取引所「B3」で取引されるとのことだ。
田村聖次(幻冬舎 あたらしい経済)