今井正人・柏原竜二・神野大地…箱根路の歴史に刻まれた「山の神」、近年の5区は記録ラッシュに
2017年の第93回大会から、5区は現在の距離(20・8キロ)になった。94回から96回大会まで3年連続で、区間記録が塗り替えられた。
近年は記録ラッシュの5区となっている。2年前の99回大会では区間賞の山本唯翔選手(城西大・1時間10分4秒)、区間2位の四釜峻佑選手(順天堂大・1時間10分19秒)の2人が、第96回の宮下隼人選手(東洋大)の記録を3大会ぶりに破る区間新記録を作り、同3位の阿部陽樹選手(中央大・1時間10分36秒)、同4位の山川拓馬選手(駒沢大・1時間10分45秒)を合わせた4人が現在のコースになってからの10傑入りを果たした。
そして前回の100回大会では、城西大の山本選手(区間1位、1時間9分14秒)と青学大の若林宏樹選手(同2位、1時間9分32秒)がともに区間新記録となる1時間9分台の快走を見せた。
山本選手(現・SUBARU)は、1年生の時にも5区で区間6位と好走。「山の神」ならぬ「山の妖精」の異名をとった。大学周辺の山道の薄暗い練習コースを白いキャップ姿の選手が軽快に駆け上がっていく。闇に白い帽子がぼんやり浮かび上がる、その光景から名付けられたのだという。
5区と6区は、「函嶺洞門」の通行禁止によって、91回大会からバイパスを走るコースに一部変更された。そのため、柏原竜二さん(東洋大)らの記録など、90回大会以前の5区、6区、往路、復路、総合記録は参考記録となった。91回大会を前にコースの再計測が行われ、5区は200メートル短くなって23・2キロに。その後、93回大会から往路の4区と5区の距離が変更され、5区は2・4キロ短縮されて20・8キロになり、4区は20・9キロに延びた。(デジタル編集部)