使い始めて17年!「ユキワ M-5」はコーヒー沼にハマるきっかけを作ってくれたコーヒーポットの定番
同じM-5なのに、似て非なる2台
以後17年間使っている愛用品なのですが、実はもう1台所有しています。 塾で購入したものは塾に置いておくため、自宅で練習ができない…ということで自宅で練習用にもうひとつ購入。ところが、ポットのことをあまり知らなかったので普通に注文したところ、微妙に違ったのです。 左のノーマル版は目皿(中の網)があり、右の珈琲塾で購入したものは最初から付いていません。目皿が付いていない分、傾けた際、手の動きに合わせてダイレクトに湯量が反映されるのです。 注ぎ口の先端は、左がノーマル版で右が珈琲塾版。右は先端をペンチで曲げたものでわずかながら下向きになっています。これには理由があり、コーノ式で習う淹れ方はコーヒー粉の上にポタポタと湯を置くように落とす点滴抽出という方法。 ノーマル版はスーッと細く弧を描くように注湯できますが、ポタポタと抽出するには先端を曲げてある方が落としやすいのです。 今では注ぎ口が最初から曲げられているモデルが、「コーノ特別仕様ユキワポットm-5」(2万3600円)として出ているようです。 ちなみに塾で使用するのは皆同じポットなので、分からなくならないよう底部には名前を記載。とはいえパッと見で分からないので、当時ハマっていた革細工の端切れをハンドルに巻いていました。 ※ ※ ※ 今は軽く、注ぎやすそうなおしゃれなポットがたくさん出ており、心が動きますが、コーヒーの奥深さを教えてくれたのはこのポットからは、離れられそうにありません。
<写真・文/澤村尚徳>