訪日中に外国人が最も困ったことは「ごみ箱の少なさ」、言語の壁はデジタルツールで解消、サステナブル観光にも注目
観光庁は、訪日外国人旅行者を対象に、旅行中に困ったことや持続可能な観光に関する関心などについて、アンケート調査を実施した。2023年11月~2024年2月にかけて、新千歳空港、成田空港、羽田空港、関西国際空港、福岡空港でおこなったもの。 その結果によると、最も困った項目は「ごみ箱の少なさ」(30.1%)となり、「施設等のスタッフとのコミュニケーション(英語が通じないなど)」(22.5%)が続いた。この2項目は、前回の2019年度調査からそれぞれ5ポイント以上増加。これを反映し、旅行中「困ったことはなかった」と回答した割合は29.7%となり、前回調査(38.6%)から10ポイント近く減少した。 一方、フリーWi-Fiなど通信環境については、「困った」の回答は前回調査11%から9.6%に減少した。 具体的には、ゴミ関係では「ごみ箱が近くになかった」(91%)との回答が多く、困った場所としては「観光スポット」および「観光スポットに向かう過程」(共に43%)との回答が多い結果となった。 コミュニケーション関係では、困った際の対応としては「ICTツール(自動翻訳システムや翻訳アプリケーションなど)を活用」(76%)との回答が多く、「飲食店」(53%)、「観光スポット」 (24%)、「鉄道駅、バスターミナル」(17%)などの場面で利用することで、スムーズに意思疎通ができたとの回答が得られた。 また、持続可能な観光に関する調査では、サステナブルツーリズムが実践できることを重視して日本を旅行先として選んだ外国人旅行者は、全体回答者の68%となり、特に台湾、タイやインドネシアからの旅行者で高い結果となった。 日本を「サステナブルツーリズム」の旅行先として相応しいと思う理由では、自然環境への配慮(53%)や文化・伝統の継承(51%)が高い結果となった。
トラベルボイス編集部