車載GaNデバイス開発、ロームとTSMCが手を連携
ロームは10日、台湾積体電路製造(TSMC)と車載用窒化ガリウム(GaN)パワーデバイスの開発と量産に関する戦略的パートナーシップを結んだと発表した。ロームのGaNデバイス開発技術と、TSMCのGaN―on―Si(ガン・オン・シリコン)プロセス技術を組み合わせ、電気自動車(EV)への実装を推進する。 【写真】ロームの「窒化ガリウム(GaN)デバイス」を高速駆動できるゲートドライバーIC GaNパワーデバイスは現在、ACアダプターやサーバー電源など、民生品や産業機器で使用されている。ロームは子会社のローム浜松(浜松市中央区)で22年に耐圧150ボルトのGaNデバイスの生産を開始。23年から同650ボルト品をTSMCに生産委託している。両社で協力し、オンボードチャージャー(OBC)やインバーターなど、車載分野でも普及を促進する。