衆院選当選の新人議員初登院、波乱含みの船出に表情引き締め…女性当選者は過去最多15・7%
国民民主は公示前勢力から4倍の28議席に躍進してキャスチングボートを握り、過半数割れした与党と交渉を進めて政策を実現する構えだ。「国民の手取り収入を増やし、生活を豊かにする。緊張感のある政策論争が楽しみだ」と決意を語った。
自民派閥の政治資金問題で離党し、参院議員からくら替えして無所属で初当選した世耕弘成氏(62)(和歌山2区)は、午前10時頃に初登院。「今は衆院議員になったばかりの新人。一歩一歩やっていきたい」と話した。
選挙戦では、二階俊博・自民元幹事長の引退に伴って自民公認で出馬した三男・伸康氏(46)を破り、比例復活も許さなかった。
国会では自民会派の一員として活動する。復党について、「党が考えること。私はまじめに、一人の政治家として仕事をしていく」と述べた。
今回の衆院選で初当選した新人議員は2021年の前回選より2人多い99人で、全体の21・3%を占めた。政党別では、議席数を大幅に伸ばした立憲民主党が最多の39人で国民民主党が19人。大敗した自民党は14人だった。
女性は73人が当選し、09年に民主党(当時)が政権交代を果たした衆院選の54人を大幅に超え、過去最多を更新した。全当選者に占める割合も15・7%と過去最高を更新した。
ただ、女性の政治参加は道半ばだ。政府は、衆院選の女性候補の比率を「25年までに35%」とする目標を掲げているが、今回、全候補者のうち女性の割合は23・4%にとどまった。