跳び上がりながらパスを出す札幌・駒井（右から２人目）

　Ｊ１北海道コンサドーレ札幌ＭＦ駒井善成（３２）が、私情を捨て、負けられない戦いを制しにいく。札幌は１３日、アウェー・京都戦（１５日）に向けて宮の沢で練習した。京都の下部組織から１１年トップへ昇格し、１５年まで在籍した古巣との対戦へ、駒井は「育ててもらった感謝してるクラブ。特別な感情はあるが今は札幌の選手。来年もＪ１で戦えるように、しっかり勝って突き放したい」。自身２戦２敗の敵地・京都戦で、初白星を狙う。 　勝ち点１１で並び、札幌が最下位、京都が１９位。ともに降格圏から抜け出せずにいる。苦しい状況にはあるが、１３日時点で残留圏１７位鳥栖との勝ち点差は３と、十分手の届く位置にいる。駒井は「お互いに１勝して上に行きたいという戦い。今は勝ち点３が一番必要。集中して３を取りにいく準備をしっかりしたい」と勝利で立場を変えにいく。 　けが人も多いだけに、シャドーかボランチか、駒井が入る位置は不確定。ただどの位置で出場しても、一番にすべき役割は理解している。「自分たちのサッカーは走ることが大前提。そこをおろそかにしない姿勢が勝ち点につながる。自分がしっかりと先頭に立って走って、相手を自由にはさせない」。ひたむきに駆け、戦い、最良の結果を引き寄せる。（砂田　秀人）