トランプ陣営に183億円献金 “蜜月”イーロン・マスク氏 要職か? 「AI運転」など利益相反の懸念も【Nスタ解説】
■Twitter(現「X」)の買収はトランプ氏のため? 南波キャスター: Twitter買収の動きについてです。 2021年1月の議会襲撃事件を受けて、トランプ氏のTwitter(現「X」)のアカウントは永久停止となっていました。 2022年10月にイーロン・マスク氏がTwitter(現「X」)を買収して「X」になりました。 その約1か月後、2022年11月にはトランプ氏のアカウント停止を解除していました。 この頃からある程度の関係はあったのでしょうか? 小谷さん: 2021年頃にジュニア氏とイーロン・マスク氏の関係ができたと言われているので、時期的には符合すると思います。 一方で、イーロン・マスク氏は「『言論の自由』を重視する」と言っているので、「発言によってアカウントが凍結されていることは良くない」という思想的な側面もあったのかもしれません。 ■アメリカ大統領選挙 最大の勝者はイーロン・マスク氏? 南波キャスター: 今回の選挙に関して、アメリカ・CNNの専門家は「テスラとイーロン・マスク氏が選挙戦における“最大の勝者”」とコメントしています。「トランプ氏の勝利によって、テスラが求める自動運転技術の承認が早まる」という見方もあるようです。 小谷さん: イーロン・マスク氏の一番の関心は「規制緩和」だと思います。規制緩和によって自動運転技術の規制やAIの規制をできるだけ排除して、自らのビジネスを拡大したいということだと思います。 実際にイーロン・マスク氏が政府に入るかどうかですが、政府に入ると兼業ができないので今のポジションを下りないといけません。 政府外の立場で、委員会などでアドバイザー的な役割を果たすということはあるでしょうし、あるいは自分の部下を一旦辞めさせて、政府に送り込み、規制緩和をやることで自らのビジネスに貢献する可能性があります。 そこは利益相反の疑いがでてきますが、今のアメリカの政治環境であれば大丈夫だと思います。 ========== <プロフィール> 小谷哲男さん 明海大学教授 アメリカの外交・安全保障政策に詳しい 日本国際問題研究所 主任研究員
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