立川吉笑「現在の自分の集大成」の初CD集、「談笑の一番弟子として恥ずかしくない落語家に」と誓う
落語家の立川吉笑が5日、都内で初CD集「立川吉笑 落語傑作選 2010―2024」の発売記念記者会見を行った。 2010年11月に立川談笑に入門し、わずか1年5か月のスピードで二ツ目に昇進。22年11月、落語立川流としては17年ぶりとなるNHK新人落語大賞を50満点で受賞した。 立川はCD集について「これから先、さらに広い場所へ出ていくにあたって、自分の名刺代わりになるような作品になるように、と考えて制作しました。収録演目は自分で選んだ自信作6席。収録した場所は、落語家を目指して上京し(京都から)初めて住んだ街、高円寺。ジャケットもブックレットも高円寺で撮影しました」と説明。「制作しながら、あの頃に考えていたことや、やりたかったことなど、当時の自分を思い出し初心に帰れたような気がします。現在の自分の集大成といえるCDになったと思います」と話した。 師匠からは、CDのブックレット用にコメントをもらったが、「移動中の電車の中で読んで泣いてしまいました。それほど、自分にとってありがたくも温かく、前へ進もう、進まなくては!と思わせてくれる文章でした。談笑の一番弟子として恥ずかしくない落語家になろうと思っています」と誓った。 来年6月1日に真打に昇進する。当日の模様は一部をYouTubeで生配信し、後日、追加動画を加え、編集した完全版を配信販売するという。「立川流は前代未聞メーカーであるべき、と思っています。ここ数年はあまり意識しないようにしていましたが、昇進披露も真打になった後の活動も、その気持ちをもって臨んでいきたいと思っています」と話した。
報知新聞社