【世界のガーデニング】イタリアのクリスマス定番花とプレゼーペ!冬を彩る風物詩が素敵
12月に入ると、クリスマスの朗らかな雰囲気に包まれるイタリア。 イタリアでは、定番のクリスマスツリーだけではなく、伝統的なプレゼーペという人形の模型をあちこちで目にします。古い歴史を持つプレゼーペは、専門の職人がいるほど精緻な作りのものが多いのが特徴です。 【写真7枚を見る】イタリア定番のクリスマスを彩る花々やアイテムをチェック また、みずみずしい色の植物も、クリスマスの必需品。イタリアではどんな植物をクリスマスに飾るのでしょうか。その由来を現地の参考価格とともにご紹介します。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
ポインセチアは「クリスマスの星」!12月の植物の定番
メキシコが原産のポインセチアは、日本でもクリスマスシーズンの風物詩になっています。 イタリアでは「クリスマスの星」という名で親しまれているポインセチア、クリスマスマーケットで購入する人も多数。 ポインセチアは、1800年代に南米からヨーロッパに渡来したと伝えられています。鮮やかな赤色に魅せられる人は多く、キリスト教の世界でもポインセチアが主役の逸話があります。 ある貧しい少女がイエスを思う気持ちを野花に託して祭壇に備えたところ、鮮やかな赤い星、つまりポインセチアに変わったという美しいお話。 冬の植物としては寒さに強い方ではないため、イタリアでも室内に飾って楽しむのが一般的です。
繊細なイメージと異なる強靭さが魅力のシクラメン
ポインセチアと並んでクリスマスシーズンを飾る植物、それがシクラメンです。 シクラメンはシリアやギリシアが原産、南欧の土壌とも相性がよかったのか、山登りをすると野性のシクラメンをたくさん目にします。 ポインセチアと比べるとデリケートなイメージがあるシクラメンですが、実はとても強靭な植物。気温が5度以上ならば、バルコニーでの栽培もできるのが魅力です。 価格の面でもメリットがあり、ポインセチアの鉢が15ユーロ以上するのが相場なのに対し、シクラメンは10ユーロ以下で購入できることも。 2023年12月現在、1ユーロは約156円ですので、日本円に換算すると、イタリアではポインセチアはおよそ2300円以上、シクラメンはおよそ1500円以下ほどの価格で販売されていることになりそうです。 赤やピンク、白の花と鮮やかな緑は、まさにクリスマスにピッタリ。 手入れのしやすさもウケて、イタリアでもシクラメンは愛されています。