8年前の熊本地震で家は半壊 ミス・インターナショナル日本代表の植田明依「復興は長期的な目で」
2024ミス・インターナショナル日本代表の植田明依さんは、8年前の熊本地震で被災した経験があります。被災地への思いや今秋に控えた世界大会への意気込みについて伺いました。(全2回中の2回) 【画像】くまモンとのかわいい2ショットや熊本の雄大な自然を背景に撮影した植田さんのスナップアルバム「目の保養!」(全12枚)
■災害のたびに被災の経験を思い出して ── 元日に能登半島で震災が起きましたが、植田さんは8年前に起きた熊本地震で被災した経験があるそうですね。 植田さん:余震も続いているので、みなさん心休まらない日々を過ごされているんだろうと思っていました。熊本地震の際は高校3年生で、部活から帰ってきて夕飯を食べている時に揺れが起きました。
実家の庭が液状化して、家も半壊しました。床が斜めになりビー玉が転がるくらい傾いていたんです。その後は車中泊をしたり、親戚の家で過ごしたり。地震が来たらすぐに逃げられるように玄関で寝ていたこともありました。津波警報が出ると、車で高台に避難して。常に飲み水や貴重品をショルダーバッグに入れて身につけて、地震が来たらすぐに逃げるのを繰り返していました。断水も続いていました。 ── 日本は災害が多いですよね。
植田さん:熊本も、地震だけではなく豪雨災害などもあります。知人の家が豪雨で家屋全体が浸水してしまったこともありました。どこかで災害が起きるたびに被災した経験を思い出します。 被災地にいると、忘れられている気がするんです。避難している側の状況は変わらないけれど、ニュースやSNSでも、日を追うごとに話題が減ってくるのを見ながら、「こちらはまだ大変なんだけどな」と思いながら過ごしていた時期もありました。復興に関しては長期的な目で考えていかなくてはならないと思っています。
熊本地震のあとは、兄が出ているJリーグの試合を見るのが家族の唯一の楽しみでした。置かれた状況を忘れられる瞬間でもあり、心の支えでもありました。本震が起きた日は試合があり、その翌日に兄がチームメイトと一緒に支援物資を持ってきてくれたときはとても勇気づけられました。私も自分に何かできることはないかなと思いながら過ごしています。