子どもの「自転車保険」で補償額は「1億円」も必要なのでしょうか? 夫の生命保険でも3000万円くらいです
「子どもの自転車保険を選んでいたら、補償額が1億円のものがあるけど必要?」「子どもの自転車保険の選び方は?」といった疑問を持つ人もいるでしょう。結論からいうと、対人賠償の補償として被害者に支払われるため、補償額は1億円以上に設定するのがおすすめです。 本記事では、子どもの自転車保険の補償額がなぜ1億円がおすすめなのか、どのように選べばよいかについて解説します。ぜひ、自転車保険に加入する際の参考にしてください。
子どもの自転車事故と自転車保険について
自転車保険の主な補償内容は、交通事故で相手に損害を与えた際の賠償金補償や自身がけがをしたときの医療保障です。自転車は子どもも気軽にできる移動手段ですが、もしものときのために、自転車保険へ加入して事故に備えておかなくてはなりません。 本項では、なぜ子どもの自転車保険が必要なのか、自転車保険の補償額について1億円がおすすめの理由について解説します。 ■子どもの自転車保険が必要な理由 子どもに自転車保険が必要な理由として、子どもの自転車事故の多さが挙げられます。(一社)日本損害保険協会「自転車事故と保険」によると、2022年に起きた自転車事故で、自転車乗用中の死傷者数のうち最も多いのは19歳以下が28.5%でした。また、警視庁「交通事故分析資料」によると、死傷者数が一番多い世代は16歳です。 このことから、子どもの自転車事故は多いことが分かるため、保険加入して備えたほうがよいといえます。 ■補償額は1億円以上の設定がおすすめの理由 自転車保険の補償は、自転車事故における対人賠償にあたります。つまり、事故によって相手をけがさせたり死亡させたりした際の賠償金を補償してくれるものです。過去に男子小学生が歩行中の女性と正面衝突し、意識が戻らなくなった自転車事故があり、判決認容額として、9521万円の支払いを命じられました(神戸地方裁判所、平成25(2013)年7月4日判決)。 このように、自転車事故の加害者になった場合は、1億円近くの補償をすることも考えられます。実際に、補償額を1億円以上に設定している保険会社は多くあります。