【2002年シンザン記念】武豊の面目躍如!タニノギムレットの〝悪癖〟封じV 記録ずくめの1年に
【記者が振り返る懐かしのベストレース】武豊が勝率2割9分1厘、連対率4割3分5厘という驚異的な数字をマークしたのが02年だ。 【レース結果】2002年シンザン記念 この年は年初から絶好調。京都金杯のダイタクリーヴァ、ガーネットSのブロードアピールを含め開催6日間で15勝の固め撃ち。その15個目の勝ち星がシンザン記念のタニノギムレットだった。 当時のギムレットは「冬毛がボーボー」(松田国調教師)で決して万全とはいえない状態。それをカバーしたのが鞍上の完璧なエスコートだった。未勝利戦で露呈した直線で外にヨレる“悪癖”対策のため、馬群へ入れて終始好位の内めをキープ。直線で抜け出すと外から追い込んできたチアズシュタルクの急追を半馬身しのいでVゴール…天才の面目躍如たる一戦だった。 騎乗の拠点をフランスにも置いていたため勝利数こそJRA133勝にとどまったが、ギムレットでの3つ目のダービータイトル、史上最速での2000勝、1日8勝など記録ずくめだった02年。骨盤骨折の重傷からわずか8週間で復帰するなど鉄人ぶりを見せつけた年でもあった。(2008年1月9日付東京スポーツ掲載)
東スポ競馬編集部