越境通学、校舎間借り 豪雨で浸水、輪島→能登町 地震から9カ月
奥能登豪雨による浸水で臨時休業していた輪島市町野小と東陽中が1日、能登町柳田小と柳田中を間借りして11日ぶりに再開した。能登半島地震の発生から9カ月となり、豪雨との二重被災に負けず、小学生18人と中学生10人がスクールバスで隣町の校舎まで通って元気に授業を受けた。 初日は歓迎式が柳田小と柳田中でそれぞれ行われ、町野地区や南志見(なじみ)地区から通う児童生徒が自己紹介するなどして新たなクラスメートや教職員と対面した。 輪島市教委によると、豪雨で町野小、東陽中はいずれも床上浸水し、再開の見通しは立っていない。能登町教委に協力を要請し、南に約8キロ離れた柳田小と柳田中に通い、一緒に授業や部活動を行う。町野小と東陽中を除く市内の10小中学校は9月26日に授業を再開している。